競輪マーク オールスター最終日決勝予想

出走表  高知 <最終日> 自=自力決まり手 差=追込・マーク決まり手 B=バック数 率=連対率
<11R> S級 決勝  固 3000m 発走 16:25
          自差B率得点
児玉広志 31香66 38027 120
神山雄一郎32栃61 114654 127
渡辺  29分67 1651948 117
山口富生 30岐68 11655 117
小橋正義 33新59 19119 117
茂木和臣 31埼63 06020 110
池尻浩一 31福63 010019116
幸田光博 29栃67 016036 114
新田康仁 26静74 1721850 117
並び54     

 記念の決勝か、といわれそうなオールスター決勝ですが、それはそれで好調な選手がしっかりと乗ってきています。私としては好きな番組だけどなあ、コレ。新田のコメント「付いてくれる人いれば、自分が勝てるように自力」だって……。7番手置かれそう。神山は絶好調だからな……。しかし渡辺! 彼も絶好調じゃないですか。しかもちゃんと「先行」とインタビューでは答えてたし。なら、池尻がチャンスなのだが。後ろは不気味な児玉。今回は外踏むと伸びません。彼のカンピューターにはしっかり入っているはず。狙いは池尻が後方の捲りをブロックした所でインを突くこと。軸は彼で。小橋も今回気迫あるものの、新田がああだけにどうか。山口富生の切り替え突っ込みは怖い。渡辺の逃げ残りと共に押さえで。

買い目1=7 1−3 1−4

結果 

データは関東自転車競技会・並びはスピードチャンネル緒方浩一氏

決勝の展開
 前は神山が取る。中団に西日本、後ろに新田のライン。
 鐘手前で新田が渡辺の横まで上昇すると、併せて渡辺も神山を叩いて先行。中バンクで牽制状態。新田は完全に中団狙い。神山中団を狙えたが競りを嫌って7番手に。
 最終2角手前からやっと渡辺がエンジン全開。新田、神山は叩くチャンスを失う。
 一本棒だが2角過ぎから山口がインを突き、新田の内併走。新田ここで仕掛けるが車が伸びず。神山はなかなか仕掛けずやっと3角で動くが、新田がすでに踏んでおり、その外を回らされてあっさり不発。小橋は内に。
 児玉が2C過ぎで新田、神山が一杯になってるのを確認してから、早めの仕掛け。池尻は渡辺を庇っているのか踏み出しが遅くなる。
 直線は児玉、池尻両者の争いだがスピードが違っていた児玉が先にゴールに飛び込み優勝。何度も何度も腕が千切れるくらいのガッツポーズ。
 池尻2着も賞金で7位に上がりグランプリほぼ確定。小橋が最後中を割って3着。4着だったものの、最後尾から茂木もよく伸びた
車連1−7 2390円

今回の感想
 児玉は予想と違って、外を踏む展開でしたが的中に貢献してくれました。やはり今回は2次は競り負け、本来なら飛んでいる所を外で抵抗し3着。準決も絡まれ2着と、勝ち上がりで苦労したものの、調子自体は良かったですね。池尻とは特別制覇の経験の差が出たんでしょ。
 その池尻。もう少し早めに踏んどけばという気はしたものの、自分のレースはしたと思います。渡辺は今期絶好調選手のナンバー1でしょう。MVPは彼かな。
 神山は調子はいいといわれたけど……2次は13.5のバンクレコードですが、完全に新田が流していたための恵まれ。準決勝ももし伊藤保文が千切れず前を追走していたら、神山は中団を取れず、伊藤の外で浮いて不発必至だっただけに、これも恵まれ。児玉とは逆で簡単に捲れると思ったツケが出たな。こりゃ。
 新田は決勝戦はいい仕事をしました。山口がインを突かなきゃ、自分のレースができたのですが、仕方ないでしょう。小橋は復調を予感させる走りでしたね。彼も児玉同様勝ち上がりには苦労していましたから。 
 さて、今回のオールスター全体的に見て初日は別にして典型過ぎたことは、「これほど捲りが決まらないか」ということ。というより、2センターで踏み出した選手ですら、全然伸びず逆に直線中を割られてましたからね。直線は外が伸びるわけではなく、中やインを一気というレースが多かったですね。直線でのコースどりがうまい選手が有利でしたね。競馬みたいでした。それがとても面白く感じました。勝負はゴール前まで分からない方が楽しいですからね。
 そういう意味で、追い込み屋が今回は多少は巻き返したかな、と思える開催でした。
 2、3日目に現場に行ってきたのですが施設もなかなか良かったです。客席が少ない点が難でしたが、スタンドがバンクに近く、選手の顔をはっきりと拝めるのがいいですね。見やすさでは甲子園を上回るかも。今回の開催には、地元の人を中心に幅広い年齢層の人が来場されてました。ファンの裾野が広がりますよね。それもとても嬉しいことです。売り上げは目標を下回ったといいますが、それでも344億は最近の特別の不振を考えれば、大健闘。
 今回の開催はいろんないみで成功といえるものだったのではないでしょうか。競輪場を建て替えた意義はとてもありましたね。今後の高知競輪の施策に期待します