2000年4月2日(日)
和歌山競輪前節第1日

 平成12年4月2日、曇り。本当であれば今日の旅打ちレポートはカミガタ氏も連携するはずだったが、仕事の都合で今日は私一人。ちょっと寂しいが和歌山のヒラ開催初日に出かけた。朝買ったスポーツ新聞を見ると今日から84期生が近畿でもデビューするらしい。B級レースの時間には間に合いそうにないが、競輪をやっていると行きたくなるのが人情である。
 いつものようの南海本戦住之江から各停で堺市へ。そこから急行に乗り換える。和歌山は遠い。そりゃ春木にある岸和田競輪場のそばを通って隣の競輪場に行くのだからしょうがない。そのうえ今回は空港急行に乗ってしまったので、泉佐野で再度乗り換えないといけない。
ついてねぇ。今日は嵐の予感か。

 1時間ほど乗っているのでその間に今日の出走メンバーを細かく分析。
 和歌山市駅に着いて競輪場までの道を歩く。今年になって和歌山は3回目になるが、やっぱり4月は暖かい。春はいいねぇ、とか思っているうちに入場門に到着。いつものように予想紙を買う。私はいつも「ダービー」だ。やはり競輪の予想紙は縦書きの方が読みやすいような気がするのだが。  売店のオッチャンいわく、10レースの西塚選手が欠場という。え?、S級から下がってきて初戦でしょ?今日は大嵐の予感。それから気がついたことだが、B級の新人が走ったレースがみんな大穴が出ている。どうやら飛んだらしい。競輪は若さだけではどうにもならん、ということみたい。

 場内に入ると4レース締め切り3分前。おっと貴重な先行1車のレースを逃してしまう。
 電車の中で予想したように先行する1番車・生熊真一(和歌山)の番手、5番車・稲森朝次(京都)
から51,15,59と買う。レースもそのまま1番が出切ろうとした最終1センター、後方でなんと落車車事故発生!レースの方は513と入線し、車連440円だが来て早々落車とはなんとなくイヤな感じ。藤村選手、林選手が担架で運ばれ、2番車正岡選手は棄権。林 裕也選手(大阪)なんてA級最後の松阪で落車し、降級して初戦の和歌山で初日落車である。つくづくついてない人だ。
お大事に・・・。

 続いて5レースからはA級戦。スポニチの予習によるとここは森田(2)−甲斐(7)の近畿勢も強力ながら1番車の川野信太郎(大分)が「1周は逃げる自信がある」と強気のコメント。
 選手紹介を見ると九州は168の並びのはずが、618となっている。ちょっと待て。ウマがつくのとつかないのでは大きな違いがある。こりゃ2段マクリで1から勝負!と1=7、1=2、マクリ足もありそうな滝熊慎太郎(広島)への13と予想。
 そしてレース。やっぱり九州は近畿を先行させて2段マクリ。よーし、行け1と思ったらいつの間にか619と9が飛びつき。6番が2−7に十分足を使わせたところで直線川野の一気踏み!197で確定して車連1−9は1950円。9番車は中田毅彦(徳島)で、なんと48歳のA3戦士である。うーん、まいった。

 そして6レース。ここは3月に特進を決めた3番車・善利裕生(滋賀)、得点上位の7番車・
田村浩章(徳島)が人気の中心だ。
 善利と言えば旅打ちレポート西宮編でも出てきたカミガタ氏のごひいき選手ではないか。でもここは荒れそうな気がする。ここで悪い癖が出て、また予想屋の予想を買いに行ってしまう。さっきの1−9を当てた予想屋がいたのでそこで買ってみる。すると「23(マル印),93、92」と書いてある紙をくれて、なおかつ「このマルの裏とな、34買うときぃ」と耳打ちしてくれる。なんとまぁ芸達者な予想屋さんである。でもいかにも「裏情報」って感じがして面白い。勿論買う。後から分かることだが、実はこのレースには和歌山競輪攻略の重要なヒントが隠されているのだが、予想屋に耳打ちまでされたら分かるはずもない。
 さてこのレースは391486・725と並んで、3の逃げ、7のマクリは予想紙を分析すれば明らかである。結果は179と来て車連164.6倍と波乱だ。このレースではハコの9番も足のない選手なので3着になったが、実は逃げた番手とマクリ選手の組み合わせが多く、逃げた選手・マクリの番手はほとんど要らないのだ。これは力の飛び抜けた先行選手がいない限り有効だ。是非覚えておこう。

 7レース。キレイな3分戦。よくわからないのでケン、にしようと思ったが、人気の2番車・高木竜司(熊本)から枠で2つだけ買ってみた。するとなんと2番はマクリに行って1回ブロックされるとすぐに売り切れ。逃げたラインそのままの3−7で16.6倍。
 うーん、今日は難しい。先行争いが激しくなるときは筋が残るのだろうか。

 8レース。そろそろなんとかしないと。おお、1番車に異様に印が厚い。西本 竜(広島)か。
 予想紙の「選手ランキング」を読んでみる。「79期ナンバー1.広島が生んだ久々の大物」と書いてある。これは天からの贈り物に違いない。もちろん1のアタマで流し。おっと番手の5番大野良明(岡山)は消し。最近成績悪いし、こりゃ良い配当頂きやね。ついでに近畿の自力4番車からもお遊びでちょっと買っておく。
 レースの方は西本の圧勝。先行は突っ張られると見るや即座に中団からのマクリに切り替える余裕。なかなか良いモノ見たぞ。でも2着は番手の大野が差す勢いで車連1−5は370円。こういうときだけ筋なのね、グスン。
 9レースも本命の先行が飛んで174.3倍の高配当。
 もうこうなりゃ最終10レースで勝負だ。

 ここは旅打ちレポートではもうおなじみの佐野梅一(京都)が出場。先行屋としてはA級近畿のデファクトスタンダードとなりつつある。もちろん車券はここから。あと西塚が欠場したせいで自力のある4番車・朝日 勇(愛知)の番手が空くのでどこが入るかが焦点。ここには91の九州ラインが取るようだ。56の瀬戸内ラインは先行必至の近畿ラインからの自在戦を目指す模様。近畿ラインはサノウメの番手は同県の西岡一哉(8)ではなく、地元の2番車・池田智毅で折り合うみたい。ということで展開はこうなる。
  72856・491
 車券は2=7、7−8、4=9、5=7と筋中心のジュウタン爆撃。この日いかに当たっていないかがよく分かるというものだ(笑)。
 いよいよレース。メインスタンドの出入口にも人が溢れていて「競輪やってる!」って感じでイヤが上にも盛り上がる。スタンドからは「池田!オマエ4コーナーで後ろ見んと走れ!今日は佐野が逃げてくれる!」とか大きい声で声援も飛ぶ。やっぱり池田って人気あるねぇ。
 レースの方は新聞通りに佐野が逃げて、最後の直線近畿ラインが差すところを朝日がマクって248で入線。車連は37.8倍の中穴。
「あー、やっぱり和歌山は逃げた選手はいらんのやぁ〜!」
という断末魔を残して私は南海電車に消えたのでありました。

 投資 3900円 回収 440円 収支 マイナス3460円
 でも今回で傾向はつかめたので次は絶対取るぞ〜!


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