2000年8月14日(月)
岸和田競輪後節第2日

 今月よりまたルールが変わり、競り等の事故点が甘くなった。これでまた白熱する競りが見られるようだ。そして今開催は85期の期待の新人が参加している。これは見逃す手はあるまい、ということで私は岸和田競輪場へ向かった。
 台風が日本列島に近づいているせいか、天候は曇り。逆に暑くないので好都合だ。お盆なのでB級戦からでも客の出足が良い。今日は良い1日になりそうだ。
 2レースのB級は枠連で軽く遊んでハズレ。そして3レースは今日のお目当ての1つ、川井泰介君の出番だ。川井君は在校11位。かなりの好成績だ。踏み出しのスピードに自信があるようで、早くS級で活躍して欲しいモノだ。
 このレースには同じ85期の木村乾司も出ていたが、最終バックで踏み出すとあっさり捲りきり1着でゴールイン。やはり大器のようだ。
 続いて4レースには85期の渡辺十夢(福井)が出場。渡辺航平の弟さんらしいが在校38位で卒業している。大したことないようだが内容がスゴイ。1000m独走1分7秒台の俊足を生かしド先行で卒業まで通したらしい。競輪学校の教官の評判でも「S級は確実。どこまで大成するか楽しみ」というのがもっぱらの評判だそうだ。そう言えば何かのテレビ番組で「人間は何キロで走れるか?」というのがあってこの渡辺十夢君の走る所が移されていた記憶がある。名前が珍しいので覚えていたのだ。プロデビュー戦である初日も8車ともぶっちぎって勝ったそうだ。
 この日は同期の山中敦史が先行して後方に置かれるが最終バックから踏み出すとやはり最後はスピードの差で1着。途中ちょっと揉まれる所があったので、レース勘さえ覚えればA級特進ぐらいでは効かないだろう。この他にも和歌山には在校5位の東口君というのがいる。これは将来が楽しみだ。
 そしてこの日は6レースでデジセンマンこと出路仙一郎(滋賀)の登場だ。この選手は自分でHPを作っている。あまり自己表現の少ない人が多い競輪選手の中では異色の存在だ。一度オフ会でお会いしたことがあるが、この人が連絡みすると決まって万車券になることが多いという。今日も期待だ。
 このレースは8車立ての2分戦。この日はお盆ということで岸和田の他にも西宮、向日町と開催しており、補充選手の都合がつかなかったらしい。旅打ちレポートでも登場済みの「岸和田の大仏」もここは1番の頭から、ということなので流してみる。
 レースは正攻法の松原広和(大阪)が突っ張り先行して出路と九州ラインのマクリ・重富公輔(佐賀)が番手を競る展開。打鍾ホームから半周ほど激しく競るが最後は出路がキッチリ決めて直線もグイと伸びて1着。久し振りに「マーク屋の仕事」を見た感じだ。2着に最近半年未勝利で2着が2回だけという柳原利弘(福井)が入り車連1−8は153.5倍の万車券。取ってしまった。わぁ〜、どうしようという感じで後はあんまりどうでも良くなって、あまり覚えていない。
 穴党の競輪ファンはこの「デジセンマン」の名前だけはよく覚えていてもらいたい。


競輪メニューへ ホームページへ