2002年9月13日(金)
奈良競輪最終日

絵師さんが行かれているとの事で、久しぶりに奈良競輪へ。

場内は、選手会発足50周年イベントということで、飾り付けがされ、100円で350ミリリットルのジュースが販売されていた。

でも、バンクに上がってみると・・・特別観覧席もないいつもの風景・・・。

絵師さんと合流。5RのA級のレースからスタートである。

5レースは、1番橘の先行1車が人気。私の本命はここにマークする2番奥島からだ。
たとえ、競りがあっても、奥島は捲りが使えるし、直線コースを探しての突っ込みも非常にうまい。
2番より1番橘、3番沖、9番野原、6番下間に。

レースは、確かに橘の先行となって、奥島は番手を守りきり絶好。そこで5番村佐が捲ってくる。「さすが68期馬渕の師匠ー!(本当は違います) でも不発でしょ」と思ったら、結構粘るでないのー。結局早めに踏み出した奥島。2−1的中かと思ったが、写真にもならずに2−5のゴール・・・。

6レースは、64 2 913 857の並び。
絵師さんが、某サイトで有名なウリ氏こと2垣外中が単騎で脚見せしているのを、しきりに気にしている。
このレースは難しそうだったので、私はケン。6竹本、8吉川どちらが逃げるか分からないレースじゃねえ・・・。
まあ9森山という手もあるが、彼は踏み出しが遅い印象あり。小回りの奈良では先手が取れないのが結構致命傷になるのではないか、と。

レースは、結局竹本が先行。中団にうまく森山がハマる。
さあ、いつ森山が踏み出すのか・・・という最終バック。
なんと森山の前3番手を回っていた垣外中が踏んだ!
あっという間に竹本を捲る。
森山が少し離れながら付いていたので、これは差される・・・と思ったら、差すどころか、直線森山を寄せ付けず押し切ってしまった!(結果) 
「ウリー!」。絵師さんもびっくりだ。

7レース
みんなが個性ある選手で、面白くなりそうな予感。
並びはおそらく872 653 194。ここは8取鳥と6東口のどちらが逃げるか。それぞれマークする7景山、5秋山の腕の見せ所だ。
ここは捌きには1日の長があると、景山を本命にした。
7より8取鳥、追走2米崎、1藤本、そして変幻自在な4高木を押さえた。
ここで、絵師さんと共に競輪ファンクラブの会員のOさんが合流する。

レースは、東口が先手を奪った。
後方に置かれた取鳥だが、ホームから巻き返しを開始。
必死な走りが魅力の秋山、懸命にブロックしながら踏み出すと、取鳥はアララと外に不発。
すると、その後ろの景山、巧みに秋山の後ろに切り替えている。
さらに短い直線で、秋山とのマッチレースをも制して、差しきった景山。素晴らしい・・・。
車券は押さえてない・・・(結果)。

ここでチョッパーさんが合流。

8レースはA級の決勝。
並びは、246 197 835。機動力3人とも、バック回数が接近していて読みずらいレースだ。

ここでの私の注目は、5河村。
絵師さんによると、2年ほど前、近畿の新人優秀選手賞に選ばれているらしいが、目立たない先行屋というイメージしかなかった。
むしろ、京都の83期では中島義之の弟子の藪健治の方を注目していた位だった。
それが数場所前同じ奈良で走っていた時、スポーツ新聞を見て、いつの間にか、追い込み主体になっていて、連対率が高くびっくりしていた。
印象が薄かった人の、変化は反対に鮮烈なものなのである。
心情的には応援したかったが、ここは3番手。勝ち上がりではいいが、決勝では勝負弱い、という印象があったのか、軽視してしまった。

車券はその前3多田から、彼の頭だったら、2着は河村しかないだろうと3−5一点勝負。裏を買わなかった。

レースは、早めの8植本の先行を多田が番手捲り。河村はぴったり追走している・・・。
やばい(汗)。
直線きっちり河村が、多田を差し切っていたのだった・・・。

このレースの結果で私は、完全に運に見放された。

9レースは、バック回数が皆0回の逃げ不在レース。しかし、並びで見ると、628 35 1479の比較的分かりやすい変則3分戦。さっきのレースの「河村ショック」から、並びをうつろな目で見ていた私・・・結局ケンした私だが、もっとしっかり見てれば良かった。

レースは6松田が鐘先行。1宮越が捲る所を、バック過ぎで2門野が併せた。このまま宮越はアララかな、と思ったら、なかなかしぶとい。結局2−1でゴール

10レースは、並びは42 8619 75で3が単騎の並び。

難解なレースではあるが、食指が動いたのが、「しもやん」こと、6番下田
前を任せる8山口は昨年の7月小倉で見たが、早めに叩いて先行しているレースを見ている。よって、ここも逃げるのではないか、と見た。
そうなると、同じ九州の4山崎は邪魔はしないだろうし、7北川も調子自体は良くない。
最終4角下田が楽に大名回りできるのでは、と考えた。

6より、追走1宮村、タテの差しタイプの9清水、自在にも構えられる4山崎の3人への折り返しだ。
勝負!

レースは、山口が後ろを取る。
これで取れる、と思ったら・・・、なんと山崎が突っ張るでやんの・・・(汗)。

結局下田は最終バック9番手だ・・・。ホームから山口捲っていくが、下田は付いていけない・・・。結局そのまま2相原がチョイ差しの、2−4で決着のレースだった・・・。

さて、最終レース。並びは38 271 5(94)6で5吉田の番手は9山内と4藤野とで競りである。

ここはすんなり、吉田が先手を取って、9が4を捌いて5=9で決着と思っていたら、チョッパーが見ていたスポーツ新聞の競輪面の4山本が、はっきり「先行」とコメントで宣言しているではないか。
確かに後ろは同県の先輩7井上。
それならと思い、考え変更。
井上から1礒野、2山本、3武市の7−1、7−2、7−3と、吉田と山本が牽制したり叩きあったときに、カマシ、捲りで攻撃できる3武市とそれに乗る8宮路との3=8 8−1(礒野の切り替え)で中部は消しとした。

正面スタンドに移動。奈良は確かに特別観覧席はないが、観客席自体は段差が付いていて、見やすい。びわこみたいに見るのに不自由しなのが、ここのいい所である。

さあ、最終レースの選手が発走台に並んだ。号砲が鳴る。
ここで、山本が我慢して出渋って、先行できやすい後ろを取ったら良かったが、近畿が中部より前に行ってしまい、しっかり人気の中部が後ろを取ってしまう。

しかし、残り2周半で早くも吉田が山本を押さえに行く。これは自分にとってはチャンス!
なぜなら、山本すぐに一旦引いて早めに叩けば、吉田を叩き切れるし、仮に叩きあいになったら、今度は両者が疲弊した所を武市がウッシッシ、でとちらにしてもおいしいからである。吉田の後ろは競りになっていて、山本や武市の叩きを突っ張りきれるほどペースを上げられないはず・・・。

と思ったら、山本前に出て、突っ張り先行をしたい、という気概が強すぎるのか、吉田と併走したまま自分からも武市を押さえに出てしまった。これで吉田は武市と山本を一遍に押さえ、先行体制に。
鐘が鳴り、後ろの競りはすんなり山内の勝ちで決着が付いている。
山本は引かされ、武市は後方で動けない。吉田のペースが上がる。万事休すだ。

後は、ホーム過ぎから踏み出す山本を、山内がブロック。最低限の動きでしっかり相手の動きを止めるお手本のようなブロックだ。そして帰す刀であっさり抜け出した。切り替えた井上が伸びてきていた。

私の隣にいたOさん。レース前に9=7の車券を見せてもらった。という事もあって「おめでとう。9−7ですよ」。すると、Oさん「9−5でしょう」・・・(汗)。
その通り! 写真判定の結果2着は吉田。9−5だった。残念・・・。
そして私は最初思った通り買ってれば、プラスになる可能性もあったのに・・・。まあ過ぎたものは仕方がない。
今日出走した、宮路、下田両選手と共に、伊丹空港に移動した絵師さん、チョッパーさんと別れ、最寄の駅でOさんと別れ、本日もまた、ノーホラ街道まっしぐらで帰路に着いたカミガタだった。

(おまけ)決勝の選手が発走台に並んだ時、宮路さんの黒光りした脚が印象に残ったなあ。出待ちで見させていただいた時、脚だけでなく、顔も全身黒光りしてました。全身白かったしもやん氏との師弟コンビで、「熊本版オセロ」でも結成しなされ(笑)


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