2002年10月15日(火)
向日町競輪S級初日

この日は、熊本オールスターを制覇した松本選手が凱旋来場する、というので、いつもの通り、東向日から、無料バスに乗り、向日町競輪へ。

おりしも、この日は、そのオールスター決勝で誘導員を務めた47氏こと宮路智裕も決勝に乗っている。私にとっては、このダブルの魅力に翻弄されたからには、行かないわけにはいかないだろう。

競輪場に入ると、ちょうど4レースの鐘で5波能が後ろをちぎる強いレース
続いての5レースも、1竹内が後ろを寄せ付けず押し切り6レースも先行した宮本の押し切りと、自力型の活躍が目立っていた。天気が下り坂のせいか、バック追い風となる東風で先行有利となっているのが、その理由だろう。
ちなみに買った車券は5レースは竹内の後ろの8西畑の差し目8−1。6レースはケンだった。

競輪場は、前回最終日16日ほどではないが、思ったり観客が集まっていた。
やはり、松本選手が寛仁、オールスターを取り、村上兄がふるさと弥彦を取り、京都勢に勢いがあるのと、無縁ではあるまい。

4コーナ3Fの特別観覧席の様子を外から見る。指定席料を確認したが、1100円と結構中途半端な価格だなあ(苦笑)。ちなみに座席は、標準的なテーブルが付く2人席。テーブルにはモニタがついていないようで、特別観覧席の場所(4コーナ)から考えると、室内でじっくり考えたい人向きの席になる。

7レースに2山岸が登場。ラインを組む7長澤との表裏は6倍台で互角。どちらを買うか迷うところだが、結局すんなりなら差すだろうと、差し目1本勝負で。

レースは、九州が前取りで、後ろに近畿。九州が加担して853 4 2861の並びになった。
山岸が抑えに来たところを、8田島が突っ張る。すると、番手の5吉川が離れて、山岸が嵌ってしまう。再度吉川が追い上げに行くが、軽く捌かれ、山岸には絶好の流れ。3コーナ過ぎの踏み出しでは、長澤は差せない。1点勝負はあえなく裏となった。

確定後、山岸がバンク内から記念品を観客に投げ入れる。同じ方向にばっかり投げていて、工夫が欲しいが、こうした、地味な努力も大切である。

8レースは、A級の決勝だが、機動力タイプの選手が多く、誰が先行するのかはっきりしない。こういうレースは迷わずケンである。結果はやはりもつれて、みんなが脚を使い、最後9嶋田が追い込んで、誰も読めない大穴決着。やっぱりケンで正解である。

それより9レースは面白い。
825 364 719の並び。ポイントは7後藤に対する8佐藤の動向。
7後藤は、後ろを取って、鐘で押さえ先行それ一本の競走。それを封じるには、佐藤は後藤が押さえた所で、突っ張り先行するしかない、と私は考えた。
ここは、近畿と中部人気は互角かな、と思ったら、なんと2山内を軸に人気が中部に集中。2−5にいたっては3倍台! 一方、近畿勢は今イチ人気がない。
ここはすんなり後藤の先行で、番手1中川に絶好。チョイ差し1−7と9田谷へのズブズブ1−9。
そして、叩き合いになって3林が捲った場合のスジ3−6と、大穴として山内の後ろから縦が時折鋭い5佐藤の突込みの3−5を買った。

レースは、前を林が取り、佐藤が中団、後藤が後ろと、予想通りの並び。
赤板で後藤が踏み出すと、やはり佐藤が突っ張る流れ。こうなると、後藤突っ張ってくれ・・・あれ後藤引いて中団で取り合い・・・何やってるんだ!
佐藤がそのまま快調に逃げる。4番手を林が取って1本棒。
このまま山内で2−5と思っていたら・・・、林が仕掛けを待って、2センターから仕掛ける。これが、ピタリと嵌り、ゴール前で番手から抜け出した山内を捕らえ1着(結果)。
3−2は配当的にはもう少し付いてもなあ、という所だったので、外したら来てしまった。今日もやっぱり、ノーホラかなぁ・・・(涙)。

10レースの脚見せ(並びは5(12)(73) 6948)の後、熊本オールスター優勝報告セレモニーのため、松本選手が登場した。さっぱりした黒のスーツに、紺のネクタイを着用。
以下松本選手のコメント。
「こんにちわ。いつも声援ありがとうございます。自分を信じて、願望の一つを手に入れることができました。これからも頑張ります」
京都府関係者、八倉選手会副支部長から、花束の授与があり、インタビューが続く。

「少し寛仁の優勝後、気が抜けた時期があったが、オールスター前には心身ともに充実して間に合った」
「レース通りに考えていた展開通り。気持ちに余裕があった」
「これからまだ、向日町記念や、岸和田全日本選抜と近畿で大きなレース、そして年末のGPと続くので、一生懸命努力精進して、このレースで勝てるように頑張ります!」
サイン入りTシャツのカラーボール投げ入れを実施。

25日には寛仁親王牌・オールスター競輪のW祝勝会が行われたそうで、その様子はコチラ

見ていたホームの観覧席上段から、下に下りて10Rのオッズを見る。だが、人気は九州9湊崎から。5田中の先行は競りなので、これは仕方がない。
私は、5−7、5−8を購入。競りの後、7中川、8石田の追い上げに賭けたい、と思った。もちろん湊崎に6中野を頼らず、最終的に捲る意思があれば、湊崎で仕方がない気がしたが・・・。

レースは、6中野が前へ。5田中の後ろは、1小山がマーク。赤板前で2吉田が番手に来てすんなり521である。結局そのまんまズブズブ・・・

さて、最終レースの脚見せ。8宮路が登場である。声援後、車券を検討。

このレースは596 324 718の3分戦。何せ3西郷も、7児玉も捲り屋である。よって、5岡田が同期9細川を連れてのカマシは十分考えられる。
それなら、細川から買っとけば良かったのだが、西郷が初日逃げて、この日もマークしている2窓場に勝たせていたり、その前場所福井では西郷の先行で地元野原哲也が優勝したりと先行に比重を置いている競走を最近しているので、西郷の先行で窓場の優勝! と考えを変えてしまったからいけなかった・・・(2−4、2−9、2−8と購入)。

さて、最終は2コーナから一人寂しく47さんを応援しようと思って、正面金網前に行くと、見慣れた顔が・・・、あ、ねこおらずさんこと塚原さんじゃないですか? オージーさんも絵師さんもいる。オージーさんと塚原さんは、雨も降ろうというのに、アナウンサーを目指す練習生の実況レッスンのあと、47さんの応援のためだけに駆けつけたらしい。お疲れ様です。
絵師さんからは47氏の似顔絵が描かれたうちわをいただいた。これ、表が47氏の燃える闘志を、裏はレースに負けて、「やっぱり駄目だったばい・・・」と泣いている47氏をそれぞれ描いていて、コミカルであった。ありがとうございます。

というわけで、寂しいので混ぜてもらって、そのうちわを持ってレースを観戦。
号砲が鳴り、596 718 324の並びでレースが進む。
西郷が鐘で前を押さえて先行。「よしよしこれで」とそのもくろみはうまくいきかけたのだが・・・。
児玉も前に出て少し西郷とにらみ合ったおかげで、岡田が車を外に持ち出せる体勢になってしまった。西郷が流していたこともあり、そのまま岡田がカマして先行してしまう。3番手は競りになり、児玉の捲りは全然不発。
番手細川にとっては、申し分ない展開・・・というわけで、ゴールは細川の楽勝。2着には後ろで競り勝った4伊藤が入り、A決勝に続いて大穴決着になったのだった。
表彰式での細川のコメント。「やっぱり持つべきものは同県同期ですね!」(爆笑)
3年ぶりの優勝らしい。

ちなみに47氏こと宮路は、前が落車して終始8番手の苦しい展開だったものの、巧みなコース捌きで4着に入り、まずまずいい得点を手に入れたのだった。

帰りに4人で47氏を出待ち。絵師さんがうちわを手渡して、帰宅の途についた。
それにしても、伊藤浩さん。すごい排気量の車に乗ってたなあ・・・。

家に帰ったら、疲れで眠ってしまった。やっぱり、ノーホラの夜はこの結末である(苦笑)・・・


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