2004/8/27(金)
向日町F1 最終日

翌 台風16号が近づく中、この日は以前から決めていた向日町に行く予定の日。

朝、向日町のメルマガ予想をして、向日町だけでは物足りないので、「大垣にいいレースはあるかなぁ…」と見てみると、なんとS級の決勝に池田さんが!
前 の松山から、次の富山までに間があるので、どこか追加で入るのではないかなぁ、と思ってたら、案の場だった。
決勝という事で、一時は大垣に行こうかとも迷ったが、今回は身近なところで、という事で、向日町に行く事にした(池田さんは決 勝7着でした)。

台風が来る前のはっきりしない空の中、阪急東向日駅から、無料バスに乗って、向日町競輪場に到着。
全レースのメンバーを見ると、地元期待の久米は、決勝に乗れず9R 選抜
あれ? 初日ワンツーを決めた山本佳に乗れるというお膳立てがあったのに…と思った ら、田中雅史−疋田に叩かれ共 倒れ。山本佳は最終日欠場していたのだった。・゚・(ノД`)。

競輪場につくと2Rの競走中。すでになかなか多い客の数。
バンクを見ると、以前は、おばちゃんが2人並んで、ほうきをはいていたバンクの清掃が、学生アルバイトのような2人が1センター側と2センター側に分かれ て、1人ずつほうきをはいていた。

横断幕は疋田が最も多く3枚、1枚づつなのが、小林信晴、前反祐一郎、玉木勝実、井山勝史、久米、松田治之…松田? メンバーにいたっけ?
と思ったら初日S 級予選8着、2日目S 級一般も8着でお帰り…と思ったら6RS 級一般にいたのだった。最終日一般戦を走る松田は余り記憶がない。

3Rは ケンで、コンビニで買った、じゃこのご飯がお昼ご飯。
さっきまでたくさん人がいたスタンドは車券売り場に行って、まばらな状況。

3Rの発走が近づき発走補助員がバンクやってくる。彼らは皆学生バイト? みんなさっぱりした髪だった。

次の4Rは 本日の本当の勝負レースと決めている。
徹底先行の静岡、7藤原清隆に乗る同県の1土屋暁則が軸。5鈴木理仁が3番手を固める。逆転あるなら和歌山の9北野裕宣だろう。
3連単で175、179、2車単で1=9に1−5を購入。前座のレースにしては大量購入だった。

レースは北野さんが9番車にも関わらず、S取り。うわー、もったいないなぁ〜と思いつつ、926348715で淡々と周回は進み、勝負どころへ。
藤原が赤板から上がって、鐘で先行。
ヨシヨシ…と。
と思ったら、藤原が少し流したところを、3浅野が鐘の2センターで一気に叩いて先頭へ。
8岩尾を捌いた土屋が、うまく藤原を3番手に入れようとしたが、藤原はマゴマゴしていて迅速に引かない。北野さんが捲ってきて、藤原の走りにしびれを切ら した鈴木が合わして先捲り。土屋は万事休す…。
「あ〜れ〜」
勢いは大外の北野−2甲斐が絶対有利。
そのまま4コーナーで先頭に出て、ゴールでは3番手6松尾大喜まで連れ込む近畿ワンツースリーだった(結 果)。

5Rは、 叩き合いで9中が有利かな、と思いつつ、絶対ではなさそうだったので、少なめに購入。

レースは5菊地が前に。「エッ?」。583926174の並び。
1杉森が早めに動き、中が叩いて先行。菊地も巻き返すが、中は出させない。
両者もがきあうところへ、後方から杉森が捲りに行き、合わせて、関東3番手の3小林が捲りを打つ…。

完全にみんなが自力で動く、縦の競走だ。今年半ばから、こういう横のないレースが増えたような気がする。
「競輪」は今や 「KEIRIN」でしかないのだ

結局、中の番手の2大村が差して、中が2着、3着は杉森という結 果だった。

6Rに は7川村晃司こと「(黄門)ちゃま」が登場(・∀・)ノィョ-ゥ
1松田治之はその「ちゃま」の番手だ。
3番車愛知の小林信晴もバック回数は多いが、後ろが他地区。ここは「ちゃま」が行ききるだろうと見て、松田を本命。突き抜けの6長澤道雄と、縦鋭い9内田 浩司を相手に1−6、1=9を購入。

レースは、鐘4角で「ちゃま」が先行。小林が巻き返しに行く。
最終1センター。松田が牽制をするため、少し膨れたところで、小林と接触。小林と松田、後ろの4横山、8遠藤と落車。
76259で最終バック。726でゴール。
3連単は38万2820円の大波乱だ(結 果)。

牽制に行った松田が失格になるのは仕方ないが、そんな強引な牽制でなかっただけに、簡単にコケる小林の技量も問題だな、と思って審議VTRを見る。
牽制に行った時に、松田の自転車が内外にブレて、松田の後輪が小林の前輪に接触して落車発生、という事がわかった。
その瞬間は、松田が外に更に押し上げようという明確な意思は感じ取れず、思うように自転車の挙動を制御できていない感じだった。
これなら小林は悪くない。

7Rは 似たようなタイプが揃いすぎて難しすぎる。ケンにした。
落車(5村上)、車体故障(7石川)があった。追い込み型は辛いなぁ…。

6Rの「ちゃま」に続き、7R で勝った1佐野梅一が、観客席に笑顔でタオルの投げ入れを行った。投げ入れたタオルは3つ。さっきの「ちゃま」の時も同じ だったので、どうやら4個以上になると投げ入れる分は選手持ちになるみたいだ。

8Rは A級の決勝戦。並びは724・851・396。
ここは7中井修が一番力はあるが、大して8大江美行−5佐藤嘉修−1高橋美行の愛知勢は、組織力で対抗だ。大江が強引に行って、佐藤が番手捲りだろう。こ の佐藤−高橋を軸にした。5−1中心に逆転の目はやはり中井。7−2、7−5。

レースは725396851の並び。大江が先行。3上田が中井を押さえ、中井はインに詰まって出させない。
同じ中部の上田は叩いて来ないだろうと、流しながら、先行する大江。
バックで上田が捲ってくるが、佐藤が車間を開けながら動きを見て、3コーナー過ぎで自分で出て行く。続く高橋のインに、中井の姿が。

直線中井が強引に中を割ろうとする。また鈍い金属音が聞こえる。今日3回目だ。
2葉狩、4森村、中井、大江とまた大量落車だ。中井が中割りの際バランスを崩したようだ(後で審議VTR見るとその通りだった)。
中割りの影響を受けた佐藤の脚が鈍ったのか、ゴールは高橋が佐藤を交わし、9柳原も伸び大波乱(結 果)。

次々と落ちた選手が自転車を持ちゴールへ向かう。葉狩は腰のあたりを押さえている。

落車から2分。棄権すると思われた中井が起き上がり、おそらく脳震盪でフラフラになって、自転車を横に持ちゴールへと転がす。
その間、観客から怒号の大声援(苦笑)。弱り目に祟り目とは、まさにこういう事。
競 輪選手は本当に大変な仕事である(マジで)。

9R10Rは ケンにした。

4コーナーのスタンドの中に行くと、プリンターで出力した「競輪らんど:アテネオリンピックチームスプリント銀メダル獲得」の記事と、「ルーキー対決」 「あの武田豊樹がやってくる(注:武田豊樹は近畿初登場)」「地元のホープ稲垣裕之が迎え撃つ」と煽った、次回開催予告ポスターがあった。
出場予定選手に十文字貴信の名前もあった。アトランタの銅メダリスト…8年という時は残酷である。

9R10Rは 落車なく無事終了。

いよいよ最 終の決勝になる。
準決勝VTRを見て一番強そうに見えたのは5田中雅史。流さず高速を維持した先行は安定感があった。
確かに3土屋裕二の11.0の上がりの捲り追い込みはスピードはあったが、7前反祐一郎の先捲りに助けられたもの。9山口貴弘も同様である。
案外岡村の先行で、田中が中団を取れるのでは、と思い5=2、5=3、5−1で勝負する事に。

レース前、ずっと「ピコン、ピコン、ピコン」という締めきり直前の音楽が鳴り続ける。5分以上鳴っていたか。
その間、晴れていた空は、今にも泣き出しそうな感じになっていた。

来るか、「雨の向日 町」

最終の入場マーチングが鳴り、選手が敢闘門から、スタート地点に集合した。

観客も盛り上がって、いよいよ最終S級決勝スタート。前を取ったのは中部。前反が「入れてくれ」と、田中の横に来たが、田中は拒否。マーク4松村まで、疋 田にお願いしたがあえなく拒否を受け、中部の後ろに陣を取った。527491638の並び。
残り2周になっても誰も行かない。誘導のピッチが上がる。岡村が鐘手前から前を叩き、山口が更に叩こうとするが、田中が邪魔をして前に出れない。
最終1セ ンターから、田中が捲る。十分見た土屋が自分で出る。両者のもがきあい。わずかに田中が体勢優勢だが。…ん?
土屋が外に車を向けたため、わずかに開いたインからピンクの勝負服が前に出てくる。ん?誰だ?
外から伸びた前反を確認して8−7−2になった事を確認したものの、すぐには誰かは思い出せなかった。
観客の一人が「渡辺だ!」
3連単59340円の高配当となった(結 果)。

そして今日は…。

「いくぜ! ノーホラー〜!!」
むなしい…。

渡辺十夢の優勝インタビューを見た後、競輪場を出る。帰りの無料バスの列には、金曜日だというのに数十メートルの長蛇の列が。
やっぱり、客は確実に増えてると思う(最終日約4500人)。

そんな何十分も待たないと乗れない無料バスの乗らずに、今日も阪急向日町駅まで600メートルを歩く、カミガタだった。


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