1999年8月13日(金)
小田原記念競輪第3日目決勝日

カミガタの関東遠征部分完成。まずは吉岡が出た小田原記念のリポートです。
  
第1章 レースは坦々と
小田原の構内はさすが新幹線駅。
小田急ホームは狭いが改札口から出ると広い空間が広がる。

小田原駅からは徒歩で10分位。線路沿いに歩いて、交差点から右を見るとすぐに競輪場である。
来たときには4レースのジャンが鳴っていた。

白川有司(福岡76)−蔵居 武雄(大分48)の捲りが決まって1740円。

5レースはケン。とにかく小田原の傾向を見なければならない。
梶原亜湖(静岡73)の逃げ。原(だったけな)の捲りに合わせて小林宏年(静岡55)が3角手前で番手捲り。
粘るインドカレー(失礼)と思ったら、福田篤司(栃木66)がゴール前交わして1030円。

車券は6レースから
諸田勝仁(埼玉54)が出ている。私にとってはイヤなヤツだ。和歌山記念では井上貴照(群馬68)を差し置いて後閑の前で先行
内林は完全に騙されてしまった。またAに落ちた時は池田智毅(和歌68)に猛烈な競りをやって失格。
池田に余計な事故点を付けさせた事もある。車券は大井啓世(奈良58)−志智俊夫(岐阜70)の交わし目で勝負。
志智が行く。よーし、取った!諸田が1角から自分で捲ってくる。やるなー!3角までだったが。
「差せ差せ〜あれ?」志智の逃げ切り、720円。

7レースはA決勝。
デキは瀬口慶一郎(熊本77)、松本一成(新潟77)の自力が良さそう。これに松本の番手の大村和臣(静岡63)を絡めるのが良さそう。
先行は松本と見て大村−松本に大村=瀬口の3点を。古見浩一郎(山口52)もいるが叩かれるとモロそう。
結果は松本が先行。余裕を持って大村が交わした。7−2で800円。
3点は買い過ぎである。

第2章 全ては忘却のかなたへ
8レースはあんまり記憶にない。ただ小林裕司(千葉71)が最後出切り佐藤慎太郎(福島78)の捲りを
川越義朗(神奈61)が激しく何度もブロック。川越が抜け出し小川巧(岡山57)が突っ込んで2060円だった。
私は小林の押しきりから買っていたような気がする。

ここで客の数が増えてきた。ここ小田原は333バンク。そうとしても構内が狭い。記念だからという事もあるが、
正面に特観席を置いた事で圧迫感を感じるのである。更にゴミの数が多い。どこでもそうだが狭いだけに目立ってしまう。
正面からも出にくく、安全性にも問題がないのかと思ってしまう。移動しにくい構造である。一周できるようにしてほしい。
いい所としては、無料給湯サービスの質が近畿と比べて充実している所。バックスタンドが敢闘門に近い所である。
また特観席の客は逆に正面から見れるメリットを享受できるだろう。
それにしても関東の競輪は人気がある。甲子園でも記念でもそんなには入らない。
カルチャーショックを受ける。

9レースは機動力タイプが揃い4分戦。ここでも車券買い過ぎ。4点くらい買ったかな。
今では何を買ったか覚えてないけど。
レースは牽制状態でスタート。全員に重注がついた。
山内大作(静岡75)の先行を早めに桜井健(徳島71)が捲る。
そこですぐに山内番手の旭健太郎(神奈73)が切替え。離れながら追走2Cで追いつく。
どうやら両者で決まりそう。両者の車券は表裏買っている。
「差せー!」差した方が配当が高い。
結局桜井が初日特選で吉岡稔真(福岡65)をマーク一杯にさせた強さを見せ粘った。
配当780円。例の旭で始めて取らせてもらった。まさか次の場所で完全優勝するとは露とは思ってなかったけれども。

第3章 くもり空割って
10レースは前回のびわこで逃げて2着。強さをアピールした富岡武志(茨城70)が6番車で登場。
この日は稲村成浩(群馬69)マークだ。その稲村の相手は本田博(鹿児67)。怖い相手だ。
それでもびわこのパフォーマンスを信じて車券は富岡−稲村一点。これがこの日最大のヒットとなった。
レースは本田が先手。それを強引に捲り返す稲村。
「差せ〜!」小田原のアクリル板に向って叫ぶ。
その時なぜか19の「くもり空わって 紙ヒコーキ飛ばして」が頭で流れていた。
小田原のくもり空に富岡の差しが決まった、6−3で1610円。これでプラスは決定。

最後に11レース決勝。
1 太田 真一(埼玉75)
2 吉岡 稔真(福岡65)
3 金古 将人(福島67)
4 海田 和裕(三重65)
5 阿部 康雄(新潟68)
6 大橋  徹(栃木72)
7 渡辺 晴智(静岡73)
8 大沢 嘉文(静岡57)
9 松本  整(京都45)
並びは156 356 492
の3分戦。

第4章 北条氏は見ている。幸運の戦士を
先行は海田と見た。前日も先行し逃げきっている。
番手松本も海田の後ろで好ブロックを見せる。うまく海田を決勝に残し優勝へのお膳立てをしている。
同期で仲の良い吉岡が3番手に下がるのも当然である。その吉岡は準決稲村のイン切りで救われ逃げきった。
全日本選抜を制しているがここはどうか。むしろ松本に華を咲かせてやる考え方もあるのでは。自力はないと見た。
太田は一時の勢いはない。マークがそれほどうまくない阿部というのもマイナス材料。
問題は金古。捲り主体だがこんな所で先行を見せることがある。そうすればふるさと佐世保に続き晴智の優勝か。
その晴智も準決は外伸びて2着とデキはいい。捲りだったら松本のブロックで金古はいらないと見た。
よって、本命は松本とした。

9−2を押さえに勝負車券は松本−晴智の9−7。
金古が行った場合の7−3。宮杯で取らせてもらっている太田からも1−5を押さえる。

レースはSを太田が取る。中団金古。後ろが海田。
最終的に海田が先行。いろいろあったが中団に金古が収まる。太田は何もせず後方へ。圏外に消えた。
金古が車間を開け吉岡の後方から捲る。吉岡にも行けるチャンスがあったが行かず。
いい態勢だ。取れる。9−7は万シューだ。
「整さん、ブロックぅ〜〜〜」決まった。強烈な一撃。しかし松本はフラフラしている。
そしてその次の瞬間松本の車体は左に傾き・・・そこにはインを突いた吉岡が・・・
大沢も巻き込まれる。

落車を避けレースは金古が捲り切り、落車を避けた晴智が2着。
3−7 930円の平凡な結果だった。

松本、吉岡は再乗し無事だったが大沢は大丈夫だろうか。可哀相だ。
金古は小田原記念3連覇となった。さすがである。北条氏が見守っているに違いない。

結果的には10Rの富岡のおかげでプラス。関東遠征はまず幸先のいいスタートを切った。


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