競輪マーク オールスター6日目決勝予想

出走表  甲子園 <6日目> 自=自力決まり手 差=追込・マーク決まり手 B=バック数 率=連対率

<11R> S級 決勝  固 2825m 発走 16:25
           自差B率得点
神山雄一郎31栃61 166766 115
十文字貴信23茨75 321217 118
斎藤秀昭 24群78 181638 117
戸辺英雄 36茨51 011024 115
山口富生 29岐68 112033 112
幸田光博 28栃67 28325 110
会田正一 29千68 417051 119
落合  28茨68 631015 110
阿部康雄 32新68 111027 117
並び67  

いずれも関東の先行、関東の番手だけに競りはないと思う。もちろん山口と会田は行かなければ切り替えもあるという所だろう。
 さて、先行する選手だが難しい。本来十文字のここ3走の走りを見てみると、完璧である。優勝に向けて手を打った走りをしている。ゲリラ殺法を決勝まで封印。これで決勝は自在戦・・・とは行かないのである。運悪く。神山は別線自力だが、茨城の先輩が2人連れなければならなくなったのである。しかも番手は兄弟子落合。これでは自分のレースはできない。本当はヒールに徹してできなければいけないのだが。チャンスなんだし。斎藤は行きっぷりも粘りも文句ナシ。後ろは十文字の場合より義理はないが、行くしかないだろう。一応斎藤がハナを切ると見た。
 7番手に神山置かれればピンチだが、何らかの対策を立ててくる。最後は抜け出すとみて本命。相手は前残りで阿部、山口。もう1点狙うなら山口から。先行の3番手からいい伸び見せる。特別実績もこのメンバーなら上の方だし、あっさり勝ってもおかしくない。戸辺のコース取りにも注目

買い目1−9 1−5 5−9 5−4

結果1−7 1110円

データは関東自転車競技会・並びはスピードチャンネル中川洋護氏

決勝の展開 前団に神山ライン。中団には斎藤、後ろに十文字。鐘で十文字が斎藤を押さえる。斎藤突っ張るそぶりをしながら中団へ。神山はうまく被らない位置をキープ。鐘で斎藤発進。十文字少しピッチをあげ、結果阿部が千切れて十文字番手に入る。阿部が再度追い上げたところで阿部と十文字が接触。テレビでも聞こえた鋭い音の後、2人の自転車は機能不全に陥った。特に阿部の自転車はパンクしていた。こうなると神山のもの。上がらないピッチを尻目にインから外へ持ち出し、一気に斎藤を捲り去る。番手には追い上げた会田が嵌る。結局この二人でそのままゴール。3着にはインから競り合いを制して戸辺が入った。 

感想 壊れてるレースは、全日本選抜と同じだからとして・・・。神山少し成長したかな。強く見せなければならない、という所が今までは過剰に見られたけど、あの事件をきっかけに、勝ち上がりの段階で自分を弱く見せる事もできるようになったのは大きな収穫。その上、敵同士を戦わせて潰してから捲る王道プレイはそのまま。見てても楽勝でした。これでもう少しマスコミに出て、自分をさらけ出すなど、輪界の外にもアピールできるような広告塔としての役割を認識できれば(あの事件には神山自身、世間への影響を軽く見ていた事があった。ドーピング対策への甘さと共に)「ただ強い選手」としてでない、競輪界に大きく名を残すパフォーマーになれると思います。それはそうとして、今までは天性の素質だけでいつのまにか勝ってしまうイメージがあって神山嫌いでしたが、かなり見直しましたね。