競輪マーク 競輪グランプリ99予想

出走表  立川 <最終日>
<11R> S級 競輪グランプリ99  固 2825m 発走 16:25
            戦法 得点
児玉広志 30香66 差捲 120
神山雄一郎31栃61 捲先 119
東出  35千54 差脚 121
小倉竜二 23徳77 差捲 120
金古将人 27島67 捲先 122
山口幸二 31岐62 差脚 117
吉岡稔真 29福65 捲先 119
小橋正義 32岡59 差脚 118
太田真一 24埼75 先捲 120
全選手の調子分析

児玉 いわき平で失格。滅茶苦茶悪い。もしかしたら、力が落ちているのかも
神山 いわき平の走りを見る限り、相当戻っているとみた。グランプリへの調整は成功しているといってよい
東出 いつも通り。あくまでこの人はVロードが開くかどうか
小倉 落車はあったが、影響はなさそう。調子自体はわからないが、変わらないでしょう
金古 優勝したいわき平はあくまで格下の相手も、調子自体にケチをつける所はまったくない
山口 岐阜記念に合わせた調整が大成功。岐阜では番手捲りの山田に迫る勢いだったし、グランプリも昨年同様絶好調で挑めそう
吉岡 調子自体は悪くないのだが…
小橋 ふるさと最終日で勝利。気持ちに弾みをつけて望めるはず。調子自体は普通
太田 いわき平で決勝に進出できずしかも失格。絶好調だった1年もここにきて下降線か。グランプリ用の練習によるものではないと思う
並び3 4 8 9
走 捲マ 飛 捲マ 先差マ捲
法 先差 付 り差 行捲差差     

 パターンが2つある。とにかくこのレースは太田の走り方次第

<太田が金古や吉岡、小倉を気にしてダッシュ一気先行>
(最終バック)1 4 8 
(金古、吉岡ラインは入れ替わる可能性も)
 このあと金古、吉岡の捲りに合わせて児玉が先捲り。神山ブロックしながら出て行く。山口は近時好調。コース開けば中を突っ込み、神山が自力なら外を伸びる。
山口が本命。開いたコースを小倉どこまで突っ込めるか。吉岡も

買い目6=2 6−4 6−7

<太田がマイペースかスロー先行>
(鐘4角)1 8 
             
(金古、吉岡ラインは入れ替わる可能性も)
 番手は競輪祭同様小倉が取るとみた。太田は楽なので太田=小倉で。太田の調子に疑問符がつくので、もしかしたら山口への突き抜けもある?

買い目9=4 押さえ4−6

 太田のペースが遅いので、ふるさとのリベンジとばかりに、金古一気のカマシがあるかも。3番手以降は千切れる。この場合は
(最終バック) 6 2 8   
              4       
 同様に児玉が先捲りするだろうが、追走で足を使って東出の横までで一杯。そのまま東出の優勝。山口と神山に流したい

買い目3−6 3−2

車9−1 6780円

データは関東自転車競技会・得点は日刊スポーツ関西版
前夜祭の様子

決勝の展開
 吉岡がスタートを取る。で周回。残り2周のホーム、太田が前を押さえにいくと当時に、小倉が神山の横でイン競り。併走スローのまま、最終ホーム手前。ここで小倉が落車。外からは吉岡がカマしている。太田の番手に追い上げマークの形になったが、神山に2角手前でどかされる。小橋は外で粘る。後方になった金古一気に捲りに出るが、これも軽く神山がブロック。ここで山口イン突けばいいものを、神山のブロックに付いて外行ってしまい、がら空きの所を児玉が突く。4角は粘る太田、後ろには内に児玉、外に神山。ゴールでは1/4差太田が逃げ粘っていた。2着は写真判定の末、児玉。神山は小倉を落とした罪で失格。小橋が3着に繰り上がった

感想 
 グランプリという冠に惑わされず、普通のヒラ感覚で買えば良かった。ホンモノの追い込み屋は3人いたが、いずれもやや物足りない結果。来年こそ追い込みがタイトル取れる年にしてほしい。
 まず小倉。非常に残念。こかしたのは神山だが、ちょっと小倉コケやすいぞ、とも思った。すごく私自身、期待している選手なのだから、気迫も大事だが、絡まれず落車を少なくする方法を考えるべき。それとも、今はただ競走が荒いだけか? 奮起に期待。
 太田はよくやった。文句ナシだろう。今後の課題は、小倉にも言えることだが、特別の決勝にコンスタントに乗ること。グランプリも取るトップ選手が期待に答えられないのでは、評価が中途半端になる。
 神山は、結果こそ失格だったものの、素晴らしい頑張り。内容は示している。はっきりいって感動したぞ。番手捲りしに行かなかったことは、一つの時代の終わりを示しているのか。来年の課題は、太田に乗ったときの相性を改善すること(笑)
 山口の競走も非常に残念。しかも勝敗まで分ける結果になっただけに、痛い。これからは追い込みとはいえ、マークするだけでなく、義理がなければスキを突いたり、切り替えたりして勝てる位置をキープする競走をする判断力がとても重要。まあケースバイケースだが。
 そういう意味で、児玉は久しぶりに見せ場を作った。展開上勝てなかったが、仕方がない。「ベストのフレームにできた」というコメントは今回信用できなかったが、そういや児玉ってほとんどウソつかない男なんだよな。グランプリ前まで、判断的にまずさが見られる部分もあり、脚的にも不安だったが、来年は大暴れしそう。
 金古は、あいも変わらぬレース。もういいです。記念で軽いメンバー相手に一生勝ってなさい。でも近畿でも中村美千隆がそうなりつつあるんだよな。マーク屋泣かせの二人だわ。
 東出はもう少し伸びても良かったんだけど…、まあ仕方ないか。もともと金古がカマす前提の頭パターンだったから。
 吉岡だが、去年は先行できるのに先行せず、非常に泣かされた。今年は走り方は大分向上。結果が伴わなかったのは仕方がないが、納得はできた。新しい世代の選手にバトンを渡しつつあるのかもしれない。F1先行で暴れたのも、もう7年前なんだよなぁ。ちなみに吉岡は「もっと早く仕掛けたかったけど、小橋さんが『待て』と言った」と言ってました。
 小橋は上のセリフが本当なら、惜しいことをしたな、という感じ。最後くらい自分が取ってもバチ当たりにはなりませんよ。前夜祭の、コシノジュンコデザインのスーツの着こなしセンスも、一番決まっていたし(笑) 明るさは見えてきた。上がりのかかるレースにうまく持っていけば、特別の決勝でも面白いのでは。
 結果的にいわき平での失格両者による結末になりましたね(笑)