日刊スポーツ:ヤマコウ(山口幸二)のGP道中膝栗毛 2006.12.30付掲載

グランプリ特番、第3回目。ここでグランプリ06の展開でも考えてみよう。九州勢と福島勢の先行 争いを「武蔵坊弁慶」手島慶介選手(75期・群馬)がまくる展開か? と、なると出番となるのが「輪界道中膝栗毛」の常連「義理と人情」後閑信一(65 期・群馬)のアイドル追い込みがさく裂するはずだ。

新しい競輪ファンのために説明すると、現在報道ステーション(テレビ朝日系)の司会を務めている 古舘伊知郎氏が、その昔、G1の決勝戦の実況を行っていた時代があった。そのときに古舘氏が後閑選手のあまりの風ぼうに「全国ヤンママのアイドル」と名づ けたのだ。それ以来、後閑選手の追い込みは「アイドル追い込み」と呼ばれるようになった(筆者だけが呼んでいるとうわさもあるが……。またはメロンパン追 い込み、このメロンパンは話が長くなるので省略)。

その「ヤンママのアイドル」も37歳。今は「極道の妻たちのアイドル」と言った方がいいほど貫禄 も出てきたが…。

その後閑選手も一時のスランプを脱出して2年連続のGP出場を果たした。しかも去年はあと少しで 優勝(勝った加藤慎平選手と1/8輪差に泣いた)を逃しながらも、優勝と勘違いして勝利のガッツポーズを繰り返したのだ。

過去、2着のガッツポーズはグランプリで岡部芳幸(66期・福島)が、G1日本選手権で小嶋敬二 選手(74期・石川)がやってしまっている。あ、F1戦なら富永益生君(66期・愛知)もやってるわ。

少し話が脱線してしまったが、去年悔しい思いをした分、今年のグランプリに賭ける思いは尋常では ないはずだ。普段は強面(こわもて)で終始にらみをきかせているといったイメージだが、最近は年を重ねたせいかすっかり温厚になった。あいさつし忘れた後 輩をぶん殴ってヘルメットでボコボコにした面影はもうない。

しかし、昔の面影が出てくる時がある。発走直前の控え室での表情だ。小さなビンにアンモニアを詰 め込んで鼻にあてがって吸っているのだが(アンモニアをレース直前に吸うと、頭がスキッとしてレースに集中できるらしいのだ)、その表情がまたこれ怖い。 一歩間違えるとシンナーでも吸っているヤンキーのようだった。この時だけは筆者も何度目をそらそうとしたことか…。そんな冷静沈着で温厚? な後閑選手が 「アンモニア追い込み」を決める可能性はかなり高いと筆者は見ている。(本人談)


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