西広島グループ 2001.07.11付掲載

残念ながら、リーダー格和田誠吾(広島55)は、2001年6月末の落車負傷のため自転車姿は見れんすったが、メリハリの効いた練習が行われていた。

取材日は前日までレースだった選手や、レースが間近に迫った選手が多く、早朝からのバンクもがきが主体。練習を仕切るのは田村光昭と西本龍。
「強制的にということをしなくてももんな集まってくるし、練習環境はいいですよ」(田村談)。

アップでバンクを30周ほどした後で本格的なもがき練習が始まる。ここでの主役は2人の若手だ。先輩から“トレチャン”(トレーニングチャンピオン)と呼ばれる中石昌芳に、84期といちばん後輩になる吉本哲郎が流れを引っ張る。「こいつらには練習ではかなわんよ」とこぼす前反や西本をしり目に、2人は涼しい顔だ。

「みんな練習の雰囲気がレースで出れば、もっと成績も上がると思うんだが・・・・・・」と練習を見つめる和田がボツリと話した。

7月末の25日から3日間、島根県の大田で合宿を予定している。
「このメンバーのほかにも、何人か参加する予定。向こうは車も少ないしバンクもあるから」と西本。

現在ケガで練習を控えている和田も、8月復帰を目指して、徐々に練習を再開していくようだ。
「恩地くんが最近調子いいし、いっしょに練習している僕も刺激を受ける」と同じA級1班の石田が話す。

「実際みんないい感じだし、後は結果が出ればね」。そう田村が話した直後、中石が「もう1本行きましょう」とひと声。選手たちはまたバンクへと戻っていった

<岡田晋記者>

(西広島グループ練習メンバー)
和田誠吾(55期)、前反祐一郎(81期)、石田洋秀(64期)、恩地智明(68期)、西本龍(79期)、西田雅志(82期)、田村光昭(67期)、中石昌芳(81期)、吉本哲郎(84期)、小川裕之(60期)

(通常の練習メニュー)
7時30分〜石内街道などでロード練習、11時〜ウエートトレ及び休憩、14時〜バンクでもがき中心の練習(レースが近い選手やレース後の選手が多い場合は、朝からバンク練習が多い)


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