「サテライト大阪」開設を応援しよう
今日(2004.06.15付)の毎日新聞朝刊にあった記事の要約を書きます。
「予定地は堺筋に面した地下鉄日本橋駅北側で、ワシントンホテルプラザの南隣。すぐ近くにJRAのウインズ道頓堀がある。施設の建設、管理は西区の大和システムが行い、運営は岸和田市が行う。計画では一般席とVIPルームのある地上8階建てで、年間340日営業し、1日の見込み入場者数は1700名。同社では「大阪中心部のアクセスの良さと集客力が魅力。地元飲食店の利用も増えるし、警備員も配置する」と主張。しかし、地元町会は建設反対を決議し、周辺町会にも働きかけを行う。近くで飲食店を経営する男性は「競馬より開催日数が断然多いので、影響が大きい。ミナミが風俗とギャンブルの街になってしまう」と不安がる。競輪の場外車券場としては99年に浪速区に計画が浮上したが大阪市議会の委員会が建設反対を全会一致で採択し、立ち消えになっている。同社は「粘り強く交渉して地元合意を得たい」としている」
長くなりますが自分の思うことを書きます。まず、オビスポで無料予想メルマガを始める時に、カミガタさんに半分冗談で「これで大阪にラピスタができるよ」と言ったのを思い出し、微力ながらついにここまで来たか、と思った。業者だって勝算があってこの計画を発表したのだろう。競輪も市民権を得てきたなと感じる。しかし案の定、地元が反対している。理由も案の定「ギャンブル場は風紀が乱れる」である。
しかし今のこの近辺の現状を見てほしい。道頓堀のシンボルである宗右衛門町の堺筋側の入り口には、風俗店の無料紹介所の巨大看板が軒を連ねている。中だって老舗の料亭より風俗店の方が断然目立ち、ほぼ風俗街の様相を呈している。こうなる前に地元は反対運動をしてこなかったのか。「もう宗右衛門町は死んだ」という人も少なくない。それに日本橋駅や難波駅の周辺は年中無休のパチンコ屋だらけ。今のパチンコは1日に数万円ぐらい勝ったり負けたりはザラで非常にギャンブル性が高い。それなのに「建設を反対しよう」という声は全く聞かない。儲かるのはパチンコ業者の私腹だけだ。
地元町会の方々には一度、岸和田競輪に視察に行って欲しい。客層が想像より老若男女にバラエティがあり、特にカップルや夫婦で遊びに来ている人が多いのに驚くはずだ。僕だって行く度に場内の雰囲気が変わっていくのを驚いてしまう。競輪も今や競馬と同じくらいレジャーとして確実に市民権を得てきている。それに競輪の収益は開催自治体の収益になるので、競輪が栄えると確実に街づくりに使う予算が多くなり、地方財政が潤う。奈良競輪のメディアホールは地元の方がバドミントンの練習場になるし、向日町競輪の内バンクにあるテニスコートだって地元住民の方が使うのだろう。
こんなにメリットの多い競輪の場外車券場を「ギャンブル場」と片付けるのは早計だ。それに業者の試算では「サテライト大阪」の年間延べ動員数は50万人を超える。各々が缶コーヒーを1本づつ買うだけで年間売上は6000万円だ。500円のラーメンを食べると売上げ2億5000万円である。今の不景気が叫ばれて久しいミナミの飲食店には美味しい数字だろう。今の大人しくて知的な競輪の客がどんどん食ってカネを使ってくれるのである。治安の問題さえクリアできれば、こんな素晴らしい景気対策はないと思う。
今の大阪市議会議長は船場太郎さんだ。昔、吉本新喜劇で人気コメディアンだった、あの船場太郎さんだ。僕は船場太郎さんにメールを送ろうと思う。この人なら競輪のエンターテイメント性や地方自治への有用性を理解してもらえるだろう。
豊橋競輪が廃止騒ぎになった時は選手とファン有志が連携して行政を動かしました。今度が大阪の競輪ファン有志が「サテライト大阪」開設のために連携しましょう!
(2004.06.16 くぼた記者@オビスポ)
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