1ブラックバファロー | 5スペル・デメキン | 9ツバサ | 13怪獣Zマンドラ |
2薬師寺正人 | 6菅本嘉人 | 10ザ・モンキーマジック | 14星川尚弘 |
3えべっさん | 7スペル・デルフィン | 11ポリスメ〜ン | 15ディック東郷 |
4大王QUALLT | 8くいしんぼう仮面 | 12村浜武洋 | 16橘隆志 |
カミガタの予想
◎大王QUALLT
○ディック東郷
▲星川尚弘
×スペル・デルフィン
「色モノ」と見られがちな大阪プロレスだが、旗揚げから1年半。各自のレスリングの動きも急成長し、見ている限り今や新日にも劣らないぐらいの迫力を持っているといえる。特にキャラクターレスラーにそれはいえ、お飾りから素顔でも商売できるくらいのレベルにまで上がってきたといえる。それも、デルフィンの社長としての経営力だけでなく、ディック東郷や村浜の頑張りが大きいと思う。前者はWWFを経験することによって、プロレスラーの見せ方を他のレスラーに示しているし、「K−1」出身の村浜からは、強烈な攻めと格闘技術を吸収している、といえるだろう。両者とも、大会場での試合経験があるため、プレッシャーに強い、というのも特徴である。よって、ほんもののプロが育つ環境が今、大阪プロレスにはある。東京一極集中のマスコミ事情から、損をしているといえるが、実力はメジャーに優るとも劣らないものを持っているので、今後の同団体の発展に期待したい。
さて本命だが、穴を狙ったつもりはないのだが、意外な印と思われよう。大王QUALLTである。彼は元は瀬野優というレスラーだったが、ディック東郷率いるLOVの手によって、昨年の夏にヒールに転向。同年の秋の快進撃(ツバサ、薬師寺、星川を破り、デルフィンに惜しくも敗れる)は記憶に新しい。最近は6人タッグの出番が増え、埋没しかかっている感じだが、本来彼はシングル向き。パワーもある。本来の実力を惜しげもなく出してくるのではないか。勝ちあがれば準決勝でデルフィンと当たるが、今度は勝てるところまで来ているといえる。決勝も気迫で乗りきり、一気にブレイクを果たすと見た。
相手はそのディック東郷。セントーン、ラフ攻撃、パワー殺法は文句なし。インサイドワークにも優れ、参加メンバー中一番安定した試合内容を誇る。QUALLTが落ちれば優勝は東郷だ。
正規軍期待の星が星川。まだ25歳。新日志向が強く、セルリアンブルーの大海原のリングに上がるために、日夜練習に励んでいる。村浜から教わった打撃、研究した関節技など、フリーファイト色の強いスタイルは見ていて頼もしい。一挙にここで花開いて、次の大阪プロレスを代表する顔となってほしい。
やはり最後はスペル・デルフィンを上げなければならない。第1回のトーナメントである。大阪プロレスの今の顔が勝てなくてどうする。線はやや細いが、シングルマッチの勝率は高い。まだ出してない関節技も相当秘めていると考えられる。キャラクターが前面に出る分、逆にそういった渋い面を出せるのだと感じる。