2003年11月3日(月)
岸和田記念競輪3日目

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(↑)競輪場の最寄駅の南海春木駅。小じんまりした駅である

去年の全日本選抜時と同じ11/1〜11/4の日程で開催の岸和田記念。3日目に行ってきました。

朝から雨雨雨。今日は大阪・御堂筋で星野阪神の優勝パレード。涙雨なんだろうなと思いながら、岸和田競輪へ。
実に昨年の大阪プロレスを招いた競輪プロレスカーニバル以来、1年ぶりの岸和田競輪となった。

ホームバンクが奈良の私。あまり岸和田が好きでない。
なんといってもその最大の理由は、ホームスタンドが特観席になっていて、ホームからはバンクを見下ろす構造になっていない事がある。
はっきりいって、ゴール前の体勢を見にくい。奈良なら、簡単にゴールの瞬間で上位の着順がわかるのに・・・。

あと、結構決まり手も特殊で捲り追い込みが利きやすく、展開が乱れて、本線以外のライン同士の筋違いになるケースも多く、戦法で取捨を判断できないのが難しい。どうしても点数を買わなければならない傾向になる。
それに、私の住まいと同じ大阪にあるが、岸和田に行くのは奈良や向日町より実は時間が掛かる。

まあ、いろいろ不満たらたら書いてしまったが、今回大したメンバーを揃えてきたな、と感心した。
私的にはそんなに興味がわかないが(失礼)、年に一度の大きな大会を待ちわびている、地元のファンにとっては村上、神山、伏見、小橋(追加で参戦)と粒の揃ったメンバーには盛大な拍手を送りたいところだろう。

競輪場に到着したのは、12時15分。4Rを観戦し、ラムネ嬢と合流。隣にいた男性から声を掛けられた。ラムネ氏の指南で競輪暦半年のパルサー氏。向こうから声を掛けてもらえてとても嬉しい。

…雨は更に激しさを増す。皆的中のないまま、レースはすでに準決勝戦。
まずは8Rの準決勝C
並び:46 92 37 8(赤が先行主体選手、緑が捲り主体選手。その他の先頭の選手は、他ラインへの飛びつき、追い上げ、切り替え主体。以下同じ)
ここは5新田が事実上の先行1車で有利。一瞬1吉岡のカマシで4中山の頭も考えたが、新田の先行は意外と安定していて、軸は外せない。マークは9鈴木だが、地元3古原が番手勝負を宣言している。
朝の私のメルマガでの予想だと、両者が新田の後ろで競って共倒れ。吉岡、2佐々木、8案浦が自在に動いて新田の連に、だったが、鈴木が近況かなり競りの気合いが良い。
古原も最近自分からの競りがほとんどなく、どこまで徹底的にやるのか分からない。その割には新田−鈴木は10倍以上付いていておいしい。
というわけで、5=9と吉岡が来るなら頭だろう(すいません、新田−吉岡では配当が安かったので、そう思い込んだ次第です)1−5で。

レースは古原がああ、初手から番手に行ってるよ〜(泣)。
道中ずっと古原と鈴木が新田の後ろで内外入れ替わる展開。新田がゆっくり前を押さえに行ったので、新田が先頭に出てからもずっと競りは続き、吉岡のカマシに合わせて、新田がエンジン全開になった時には、佐々木がいつの間にか番手に収まる。
そのまま5−2で決着。これが意外と配当が付き、反省すること多し。

パルサー氏がついに均衡を破るゲット! しかも5−2本線。素晴らしい!

9Rの準決勝Bには伏見が登場。
並びは2 7  958
今回は成績上がらない3伏見。ここは2着権利なので、同県の9金古が後ろに付けるなら、1佐々木や、地元の4原田を差し置いて確実な先行策。金古の交わし目では、と思い9−3一本で勝負。6倍弱だったが、来たらおいしいと思っていた。

レースは、前を取った佐々木を伏見が鐘で押さえに行き、インで佐々木に抵抗されたので一旦中団に下がった所で、原田が7郡山を連れ思い切って先行。
伏見すぐに外に持ち出し、中団をゲット。これは良かった。
2コーナー過ぎから捲りに行き、後ろの金古はかなり離れる。
伏見が捲りきり、後ろでは金古を郡山が捌く。郡山は原田を庇いながら(一流のマーク屋の動き)、直線G前差しで2着に入線。3−7。これは結構配当が付いた

ここも私の失策。9月の奈良のS級シリーズ、まほろば賞のある件で、郡山から買いたくなくなっていた事も、9−3一本で買ってしまった原因である。
でも、この日の郡山はd(-_^)good!!ジョブ。ちょうど60日目のこの日、彼の事を見直した私だった。

10Rは準決勝A
並びは94 8 1 36
ここは捲り主体の選手ばっかりで、買うと損しそうなレース。投資金額は少なめで。
一応今の力なら7一丸だろうと思ったので、軸に。相手はマーク3山口と、前の5伊藤が先行しそうな1金田、やっぱり怖い9小橋へ。

レーススタート。前を一丸が取る。
私たちはこの日終始、2センターから4コーナーのスタンドにいたが、8Rから、脚見せの時やバンクを周回している時に、1コーナあたりから、まさに野球の応援と見間違うような、メガホン?を叩いて、リズムを取り「レッツゴー、●●(地元の選手の名前)!」を繰り返している約10数人の集団が。
プロレスのWWFスタイルなのか、名前を書いた紙製のプラカード(どっちやねん)を上げたり下げたりしているのも確認できた。
10年競輪をしている私だが、こんな光景は始めてである。

レースは2神山が外から一丸を押さえるが、一丸も突っ張り先行体勢に。
ホーム前に伊藤−金田がカマし、一丸は3番手に嵌るが、神山との叩き合いと、その後しばらくの先行で相当脚を使っているように見えた。案の定3コーナーから捲っていくが、車は前に伸びず外に浮くばかり。インを仕方がないとばかりに山口が突く。
金田が直線抜け出し、小橋が外から伸びてゴール。
1−9に見えたが、VTRを見てみると、その中に山口が割って入っていた。1−3−9
これって、一丸のヒモの選手として買った選手ばかりじゃないの〜。

ノーホラで迎えた最終11レース。準決勝A
並びは4   36 17
8伊藤もいるが、事実上9村上の先行一車。1小倉は「自力、自在」とコメントしているが、村上の番手勝負有力と見た。そうすると、地元の3前田は残念ながら苦しい。
昔は村上と相性が最高に良かった私だが、最近はどうも良くない。
「取り戻せ、過去を!」である。

生まれて初めての万車券をプレゼントしてくれた小倉。しかしそれ以降ゲットできていない。一宮まで行った今年のオールスター最終日では、外したら山田のヒモに来て悔しい思いをした。隣にいた女性は1点で当てていたのに。
今回は、彼にヒモを託す。
9村上の頭は固いと見て、1小倉を本線。あとは自在の2湊崎と、「自分で動く場合」もあると不気味なコメントを残している5松田に。

号砲が鳴る。牽制が続く。
誘導と選手たちとの間は半周開いてしまう。仕方なく全速力で誘導を追ったのは湊崎。
風を前面に浴びるので、勝負どころを前にして、相当の脚力ロスである。村上ラインは中団。後ろに小倉−7前反が続いた。

やはり1コーナーから「レッツゴー、前田!」というリズムに乗せたマーチが起こる。

村上が動きジャンへ。挑戦者8伊藤も村上を叩こうとするが、村上が主導権を渡さない。番手は小倉が取りきっていた。前田も追い上げるが、小倉が番手を死守。前田は3番手に。その時、後方にいた松田が落車。

もう村上−小倉に託すしかない。

最後の直線、村上の逃げ切りは当然として、3番手から前田が小倉に襲い掛かり、ゴール前並んだように見えた。2センター〜4コーナー側からでは、どちらが2着か分からない。
VTRを確認…。
わずかに小倉が踏ん張っていた。
あとは松田の落車に対する審議…。

「審議の対象選手は4番、5番選手で3着までに関係ありません〜」。

配当は530円
払戻機で払い戻しを受けるために列に待つ間、二人を待たせる。
まさに爽快な気分であるΨ(`∀´)Ψケケケ。

これでほぼトントンに戻すことができた。
実質、往復の交通費+食費+入場料+新聞代のみである。これで一日遊ばせてもらったとしたら、おいしい物である。

出口まで、1年前にはなかった屋根付きの通路ができていて、雨に濡れずに競輪場を出ることができた。こんな土砂降りの日には、まさに嬉しい! ラムネ嬢に聞くと、「半年前はなかったような気がする」という事。
これはドーム競輪場を除くと、今までにはなかった事である。
最近は特別開催で胡坐をかいているという印象が強かった岸和田競輪場だったが、この計らいで完全に見直した!


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