2004/1/15(木)
大宮記念最終日
 岸和田競輪場の駐車場
大宮競輪場から歩いて1分の所にこんな風光明媚な池が

今全場制覇まで残り2場となってから約2年。大宮、花月園はまとめて行こうと考えていたが、なかなか開催が連続していなくて、行く機会を失っていた(その割に川崎とか平塚とか、宇都宮は行っていたわけだが・・・(爆))。
今回15日に大宮記念最終日、翌16日に花月園S級初日という日程だったので、ついに全場制覇を達成すべく、関東遠征に出かけることになった。

行きは大阪から高速バスに乗った。
実はまったく事前に予約してなかった!(爆)
まあ、売り切れなら翌朝新幹線で行くか、それか別の方法を取るか、その時のひらめきで考えよう、と思ってJR大阪駅桜橋口の高速バス券売り場に。
・・・余裕で買えた。
応対していただいたのは感じのいいオッチャンだった。
その券を持ち、午後10時過ぎにバスへ。

車内に入ると・・・、うーん設備が(涙)。
以前はお茶の給湯サービスが車内にあったり、ヘッドフォンが1席ごとに付いていて、5チャンネルくらいの音楽を聴くことができたのだが、今回乗ったJRバスにはお茶はないし、音楽もヘッドフォン付属はもちろん、差し込む端子もない。
で、運賃は以前と一緒。
これじゃ実質値上げじゃないか〜ヽ(`Д´)ノウワァン。
しかも前の席の方が、勝手にシート倒してきたり、携帯でメールしてそのディスプレイのライトが眩しかったりして(゚Д゚)ウゼェェェ だった。

バスは、途中サービスエリアで2回休憩。緑茶好きの私は、その度に車から降りてサービスセンターの給湯サービスで2回緑茶を戴いてました。

というわけで滋賀県で雪で渋滞した以外は、順調に歩を進め、午前6時前に新宿駅に到着。
バスを降りると、気温は2℃! そりゃ寒いわけだ。

新宿近辺や西川口というところをブラブラして、バスに乗ったりして関東の空気にゆったりと触れながら、大宮へ向かう。
関西に比べてパステルカラーを使った派手な看板が多いことに気づく。お店のネーミングも面白い。
途中乗った埼京線は、ちょうど通勤ラッシュのピーク。さすが、関東一の混雑率を誇ると言われる埼京線である。赤羽という駅では、積み残しで、電車に乗れない客も多くいた。

大宮駅に到着。西口は新都会と言った感じの再開発中の光景が、そして東口は昔ながらの駅前といった風情。
競輪場へは、ここから東武野田線で2駅先の大宮公園という所が最寄り駅。もちろん、無料バスもある。
今回は、歩いて競輪場に向かうことにした。
東口を降り、商店街を何分か歩くと、もう静かな住宅街と言った響きの所。

駅から10分あまり。鳥居をくぐり、緑道を通り、さらに鳥居をくぐると、氷川神社という所にたどり着いた。
一面おみくじを括り付けた光景。小さな池。なかなかしぶい景色だった。

氷川神社を出ると、大宮公園。
狭い空間に設備をギュっと埋め込んだ、ミニ遊園地があった。
神社のそれとは、比べ物にならないほど大きな池。森が周りを包んでいた。その池を横目に見ながら、池と反対側に競輪場が見えた。
入場は100円。名古屋や川崎のように、コインの自動改札機で入場する方式ではなく、奈良や向日町のように券売機で入場券を買って入る。ちょっとレトロだ。

場内は全体的に落ち着いた雰囲気。
ホームスタンドは特観席でないと見にくいが、一般席でも暖房の効いた所で観戦できる。西武園みたいに、正面が特観席のみという事はない。
ドリンクコーナーは緑茶、水のほかに、ほうじ茶、ホットコーヒーも飲めて、立川ほどではないが比較的充実している。
あちこちに点在していて、見つけやすいのでd(_・)グッド!
場内が500バンクにしては一周できるのも、嬉しい。
敢闘門はバック側にあり、熱心なファンはそちらで観戦するのだろうな、と思った。

2Rから参戦。
並びは5 4   で7鈴木の先行1車。直線の長い大宮を考慮すると、今の鈴木の逃げではズブズブ、交わしの交わしまで行くな、と思い2車単の2−8と、3連単で高配当狙って8−2から135の3着付けを。
レースは鈴木の先行で、やはり後ろの清水、川村の直線勝負・・・と思ったら2川村の勢い良く突き抜け、8清水は6市川まで迫られている始末。一応2−8ゲット!(結果)。

3Rは難しそうだったのでケン。結果はコレ。3連単で27万。買わなくてよかった〜!

その後も淡々と買って行って(4R的中、5、6,8R外れ。7Rはケン)。いよいよ負け戦の帝王(失礼)、小嶋敬二が登場する9Rになった。
「小嶋は負け戦で頭を狙え!」これが私の格言である。
勝ちあがりに徹したの競走など考えず、常に頭取りに執念を燃やす小嶋の姿勢。これはファンにとってはありがたい。
何といっても頭から流すだけでいい。特に負け戦は。

まだ2、4Rで的中した分の貯金は残っているが、ここで取れないとそろそろやばい。
赤競に比べて関東での車券の相性がいいので買っている、アオケイの記事にも「今日こそ1着! 小嶋」と書かれている。頼むぞ。コジケイ!
並びは  6

1小嶋の後ろは8田中だが、小嶋があくまで勝ちに徹する競走をするので、ヒモにも来れるかなぁ・・・うーんと言った所。

一方今開催の成長頭、6平原の後ろは3長塚に7山原が競り。アオケイを見る限り、長塚も相当迷ったみたいだ。自分は今のところ自力選手だが、今後の関東のことを考えると後ろを回って、ラインの結束をアピールしたほうがいい。
結局「これから何度も連携するだろうし、ここでは競りでも行く」(アオケイより)と平原の番手勝負を選択。

私もこれでいい、と思う。
先行捲りの自力しかできないわけではないと見ているので、今後の長塚自身、そして関東にとってプラスになる、と思う。

しかし、このレースは競りでうるさい山原の競りである。ファンも「どうせ長塚は引いて捲りだろう」。私もまだ長塚がこの位置に固執するかは半信半疑だった。競りならたぶん山原が競り勝つだろうし。2車単では1−3、1−7を買うつもりだったが(最初のうちは平原の勢い買って1−6もいいかな、と思った)、オッズを見ると1−7の方がいい。さらに1−7からの3連単を見ると、かなりいい配当メジロ押し。

というわけで、2車単の1−3は抑え程度で、後は1−7から3連単を手広く買った。

号砲鳴って9Rスタート。
小嶋が前取り。中団に5水書−2渡辺の混成ライン、平原以降は後ろ攻めとなった。
やはり山原は長塚の横に張り付き、番手を強くアピールしてみる。
競り勝てるものなら競ってみな、という感じ。
長塚は一度引く。長塚は本当に番手で勝負なのか?

そう客の誰もが疑念を抱き始めていた鐘前2コーナー・・・。
長塚が外から番手に追い上げた!
インで山原、アウトで長塚。明らかに不利な外側で長塚が平原に車を差し込みながら、平原の踏み出しを待つ。

が、なかなか平原が仕掛けない。
しびれを切らして最終ホーム、水書が前に踏み出すと、小嶋もここでは引けないとばかりに、誘導を外して全開で踏み、水書を出させない。
2列が並んだ1センター前で、平原が一気に発進する。緊張の瞬間・・・。

競り勝ったのは長塚! 
だが、平原のダッシュ力がとても良く、2車身くらい離れながら追走していく。山原は踏み負け、渡辺の後ろに切り替え様子を見る。
前では田中が踏み遅れ、水書が小嶋の番手に納まっている。
長塚にとっては水書の後ろにいる渡辺がブロックしてこないか気がかりな所。とりあえずは早く追いつかなければ・・・。

やっとの思いで長塚が3コーナー手前で追いつくと、平原は出切れなさそうな感じ。
バックを踏まされるのか、と思ったら、小嶋の後ろが空いていたので、キープ。
どうやら、渡辺が小嶋の番手を狙ったのか最終バックで追い上げた時に、二人とも共倒れで小嶋から離れてしまったよう。

4コーナーハコで回る長塚。たぶん差せないだろう。
案の定、長塚は追走一杯。そこを一度は後退したはずの山原が大外強襲!
2着まで届け、と心の中で叫ぶ私だったが、さすがに前とは差がありすぎだった。
小嶋が押し切って、長塚が2着をキープ。1−3−7だった(結果)。
1−7−3なら持っていたのだが・・・。

しかし、長塚にとってはラッキーな側面もあったとは言え、いいレースだった。
今後の長塚にいい意味で、大きな意味を持つレースになるかもしれない。
心の中で長塚に拍手を送りたい。

続いて、10R
並びは  
オッズも割れている。ここは一見難解なように見えるが、私の心は一つ。
7出口−2山田で。
何でもできる山田なら、8三槻が仕掛けを躊躇したところで叩いて、出口がかばいながら差すだろうと考えた。
ここまで3連単で買っているレースが多いが、一つも当てていない。2車単は1点勝負で、3連単は各ラインの3番手の7−2−436で。

レースは何と9大薗が先行。山田−出口は中団キープから一気に捲りを打つ。1戸辺のブロックが心配だったが、あっさり決まった!
直線チョイ差して7−2。3着は〜〜三槻・・・(涙)
結果)。2車単多めに買っといて良かった。
これで、本日4レース目の的中。
本日のプラスは確定したが、3連単が当たらない。年明けの岸和田もそうだったし。
なんでこんなに3連単になると当たらなくなるのだ・・・

さていよいよ決勝11R
ここは足見せでは6   
明らかに自力過多のレース。やはり500だと直線長くなる分、各自が自分だけ届くレースをするので、自力型の優出が多くなるのか。

買う選手はここに来る前から決めていた。展開関係なく3佐々木だ
500バンクをホームバンクにする選手だし、何と言っても昨年の優勝者。1着率も高い。
その他の選手だが、1伏見は当てにならない。いくらこの選手買って損していることか。2太田は地元ということもあり、軽視はできない。
初日の怪我が心配だが。7高城は8村上マークだが、彼も当てにしずらい面がある。それに番手捲り打っても、確実に他のラインに捲られる。村上はおそらく先行だが、スピードあり捲りなら面白そう。
佐々木マークの4中塚は、差すまではしんどい。他マーク勢は前が勝つ競走に徹する以上、苦しい。

というわけで2車複で2−3を本線に1−3。2車単で3−4、3−7、3−8をお遊び程度に購入。
明日は花月園がある。今日で競輪が終わるなら別だが、無理をする必要はない。

バックの敢闘門前でレース開始を待つ。
ファンファーレが鳴り、決勝に進出した9選手がバンクへと現れる。

他の競輪場では、選手は敢闘門前で礼をして、バンクへと現れるのだが、この大宮ではレーサーに乗ったまま、敢闘門からバンクへ現れる
私的には、この大宮の入場方式がスピード感あって好きだ。
レーススタート。誘導員を先頭にの並びに。

鐘が鳴り、村上が高城を連れ早くも先頭へ。
佐々木が続いてこのまま3番手をキープかと思ったら、伏見が佐々木のインで粘り、佐々木にプレッシャーを掛ける。
太田は後ろで、前のもつれを物見遊山だ。

佐々木は伏見の外で動かないまま2コーナー。
ここで、高城が村上の番手から発進。佐々木が続く。いい展開だ・・・と思ったら伏見がまだ佐々木のインで粘っている。
「おい、伏見しつこいやつだな、お前は!」
心の中でそう叫んだ。やがて、客が壁になって、私からは選手が見えなくなる。

3コーナー、高城の後ろは佐々木が確保。伏見は6紺野が中塚を捌いたのか、佐々木の後ろに納まっていた。
後方からは太田が捲ってきたのが見えた。

最終4コーナー。佐々木は番手絶好だ。
後は差すだけ! よし2−3。太田頭でもいいぞ!
直線に入り、番手から抜け出す佐々木。伏見はもう足がなく、太田がいい勢いで捲って、さらに佐々木を捕らえようとしていた。
と、次の瞬間、私は青ざめた。太田の後ろに、中井がピッタリ追走してきてるではないか!
「あー、2−9だ〜」

ゴールは太田と、意外に伸びた中井との接戦。中井が頭ではないかと思ったくらいだ。
VTRを確認。中井はわずかに届かず2−9−3のようだ。

すぐに確定が。やはり2−9−3だった(結果)。

そのままバック前で表彰式。13年振りの地元埼玉からの優勝に、バックスタンドは沸き立っていた。

その夜は新宿で飲んだ後、ネットカフェ↓で宿泊した。さあ、明日は念願の全場制覇の日だ。新宿のネットカフェ「マンボー」
2004/01/16花月園に続く


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