(2004/01/15大宮競輪から)
新宿のネットカフェ、「マンボー」。
個室があり、シャワーまでできる。
シャンプーを受付で買って、気持ちの良い30分間。
午前9時前にネットカフェを出る。今日はいよいよ、競輪場全場制覇の日だ。
地下鉄丸の内線で銀座へ。
昨年11月にできたApple
Store銀座を見る。
ここに、職場の元同僚が勤めているのだが、今日は休みの日なのか、姿を見ることはできなかった。
Apple Store銀座3Fにあるシアターで、1時間ほどワークショップという無料の勉強会を受ける。
金曜日の午前中という事もあってか、100席以上あるミニシアターの映画館調のシアターだが、5人しか受講するものがいなかった。
Apple
Store銀座を出て、携帯のメールを確認すると、迷惑メールだらけの所に、今日連携予定の東京のB級ヨーロッパ氏(以下B級)から「もう鶴見に着いたよ。kamiはいつ来るの? 良かったら今日は寒いので特観席取っとくよ!」とメールが。
メールの到着時刻を確認すると、10時30分。
今は・・・11時40分。やばい!
急いでB級に「特観取っといて下さい」とメールすると、程なくしてメールが帰ってきて、「了解!」。ありがとうB級ヨーロッパ。
花月園に向かうため、都営浅草線に乗ろうと東銀座駅の改札をくぐる。品川、花月園とは反対方向の浅草、押上方面のホームだ。
さて反対方向への階段は、と・・・。
ない!
何と品川、花月園方面に行くための地下通路がホームにない!
大阪だったら、四つ橋線本町駅を始め、方向別に分かれている対向式ホームなら、必ずといっていいほど反対方向のホームに行くための地下通路が備わっているというのに・・・。
今から改札の人に断って、改札を入り直す事もできたが、できずに仕方なく浅草、押上方面の電車に乗って、途中「島式」といって、両方向でホームを共用しているホームの駅で、反対側の列車に飛び乗ることに。
次の宝町、対向式ホームで向こうに行けない! 次の日本橋・・・駄目!
その次の人形町が島式ホーム。
反対側に電車が来ている!何とか飛び乗ることができた。
電車は泉岳寺で京浜急行線に入り、品川を過ぎ、川崎に着き、乗り換え。12時40分頃、花月園前駅に。
電車を降り、駅近くの食堂を過ぎると、きつい上り坂。
ちょっとした高台に花月園競輪はあった。
競輪場の入り口へは、最後にきつい階段を上がらねばならない(エスカレーターもあるが)。
昔読んだ30年前の競輪選手を目指す少年を主人公にした漫画、「ひとりぼっちのリン」のクライマックスが、ここ花月園競輪だった。
花月園競輪場の近くに急な階段があり、そこでライバルを打ち破る「秘策」を師匠が命を掛けて伝授したシーンがあったので、駅から階段を上がって来るんかな、と思ったが、実際はきつい坂と最後にきつい階段orエスカレーターだったわけだ。
B級に連絡すると、すぐに飛んできてくれた。エスカレーターを選び、入口へ。
ここは普通の入場券はコイン式だが、特観は入場料込みで係員に券を見せて入場する。
「やっぱり、ここは先行有利でしょう」とB級に聞くと、「うーんとにかく前が止まらん!」との事。
前日直線長い大宮だっただけに、一度その感覚を拭い去らなければならないようだ。
次の6Rを買って、B級と昼食へ。
ここは食べ物系は貧弱と考えたほうがいい。
食堂は数こそあるが、みな同じメニュー。しかも、カレーライスが650円と信じられないほど高価。
それに売店も隣の川崎のフライ系のように、隠れ名物とも言えるアイテムがない。
もー、花月園(
゚Д゚)イッテヨスィである(爆)。
1ヵ所だけ、粗末なバラックだが、ラーメンとカレーが500円の店があった。ここで食べる。
他の食堂が全然客足がないのに比べ、ここは比較的混雑していた。当たり前か。
特観は2Fが客席。ホーム前とバック前にあるが、ホーム前(1000円)をB級は買ってきてくれた。
別にこれと言って特徴的な所はないが、この花月園、特観席が充実していてサイクルカフェといって、カップルで楽しめる座席や、座って投票コーナーと言って、座席のディスプレイで投票ができる席、そしてロイヤル席など、種類が充実している。
ホーム側の3Fに上がると、まるでサウナのようなリラックスチェアーが置かれていた。
B級に聞くと、ここも1席あたり、1000円として売られている特観席と言う。
元々ゲームセンターコーナーで、競輪のアーケードゲームが置かれていた所を改装したらしい。
レースを直接見ることはできないが、1日リラックスして検討するには悪くはないかもしれない。
また3Fには、ネットが追加料金なしでできるコーナーも設けられている。
というわけでハードは充実しているのだが…、ソフト面があまり面白みに欠けるところが難か。
川崎みたいに、いかにもレース場という雰囲気でもなく、12月に行った平塚みたいに、レジャースペースとしての場というスタンスでもなく、いかにも淡白な印象。
世界に一つだけの花、ではないが、もっと特色をアピールしても、と思った次第。
「すわって投票」にしても、もっとHPでアピールしても良いのに…。
さて、時間は過ぎ最終レース…ってそれまでのレースはどうした(゜゜;)\(--;)・・・ナンデヤネン!という突っ込みが聞こえてきそうですが、「都合の悪い記憶は自動的に消滅する…」ってどこかのスパイ映画ではないのですが…とにかくそういう性格なので勘弁を。
6Rは安い配当当てたものの、その後はサッパリ〜なので(苦笑)
最終レースは11Rの特選。
並びは356 279 4 81。
地元の5眞原に、年始の岸和田で私の目の前で優勝して取らせてもらった1西村あたりが目立つ所だが、2藤原に8松本、そして3小泉と癖のある自力屋が揃って、いかにも当てにくそうだ。
コメントで藤原が積極策を匂わせていたのが気になったが、ここは後ろが地元だけに、小泉に先手を取ってもらいたい所。眞原から小泉の残りを中心に西村、藤原、6山城、4北野へと手広く勝負。
レースは小泉が前にいる松本を押さえ、一度先頭に立つが、ここでめちゃ流し。隙は見せない、というばかりに藤原が一気に叩く。ホーム過ぎには松本も捲ってきて、小泉はインに詰まってしまう。万事休すだ。
松本の捲りも、9坂巻の横までで、7爲田が2センター過ぎから早めに踏み出し坂巻を連れ込み7−9。
残念ながら、最終レースでの「大逆転劇」とはならなかった。
B級に記念撮影をお願いして、客がほとんど去った所でパチリ。
1993年10月10日、初めて甲子園競輪場に足を運んでから10年と3ヶ月。
ついに達成できました。達成したいとおっしゃられながら、残念ながら叶わなかった競輪好きな方がいらっしゃいました。
その人のことを思うと、幸せものだと思います。
その人がいたからこそ、達成しようとする意思を強く持てた。
B級がポツリ。
「次は全特観席制覇頑張ってください」
まだ私の競輪人生は終わりではないようです