2004/8/13(金)
久留米F2初日

平成16年8月13日(金)、私は奥さんと1歳7ヶ月になる長男と共に新大阪発博多行き「ひかりレースルター351号」の車内にいた。

子供が生まれて1年半が過ぎ、やっと自分で歩くようになった。奥さんが「どこか旅行に連れて行って欲しい」と言うので、福岡県の原鶴温泉に1泊旅行に出かけたのだ。
もっとも私のことなので、競輪とリンクさせることには抜かりない。時刻表を調べ上げて久留米F2と小倉ナイターF1に参戦するプランを練り上げたのだ。
久留米競輪と言えばミスター競輪・中野浩一のホームバンク、小倉メディアドームは世界最大のドーム型バンクで、メルマガ予想でも十八番のバンクの1つだ。競輪と同じくらい大好きな温泉と共に、期待に胸を膨らませて快適な車内で飲む「白鶴まる」の味は格別だ。

新幹線が博多に着くと「有明7号」に乗り換えて一路久留米へ。
今年3月に九州新幹線が部分開通したので、博多と新八代を結ぶ「リレーつばめ」と「有明」は新型車両が使われている。座席の上の荷物入れも飛行機のように蓋を開けるタイプになっている。めちゃカッコイイ。

30分ほどで久留米に着き、駅から20分ほど歩いて繁華街のラーメン屋「潘陽軒」で久留米ラーメンを食べる。なんでも「とんこつラーメン発祥の地」だそうで、ラーメンの上に紅しょうがと白胡麻を振って食べるのがミソ。旨い。コシのある細麺とたくさん乗った薄切りの焼き豚にとんこつスープがよく合う。
奥さんと2人であっという間に平らげ、タクシーで競輪場に向かう。なんでも九州の人は気さくで話し好きな人が多いらしく、運転手さんは競輪場までの20分ほど、ずっと「女の子を作る体位」について一生懸命レクチャーしてくれた。トホホ・・・(T:T)。
「着きましたよ」と言って小高い山のふもとに降ろされた。料金1100円ほど。うっそうとした林の中の坂道を上がっていくとスタンドの屋根が見えてきた。中に入るとバンクが見えた。

数日前にG3中野カップが終わった反動だろうか、お客さんは思ったより少ない。でも白木洵(福岡89期)和田治恭(愛知64期)の横断幕が出ている。風のない真夏日なので冷房の効いた屋内にいるらしい。奥さんは子供を連れて冷房の効いた「女性子供室」に行ってしまった。さぁ電車の都合で選抜2個レースしかできないが、しっかり楽しもうか。

8Rは大阪の平田義敬(74期)近藤益徳(57期)がラインを組む。両者とも岸和田ではおなじみの選手だがアウェーで見ると妙に親近感が増す。ゆうべ枠順を調べた時に作った「ナニワのド根性 平田・近藤」という紙製横断幕を足見せで大きく広げてみる。久留米のファンに大阪の競輪魂を見せ付けてやろう。
人気は地元の徳吉広紀(福岡84期)の捲りが格上との判断。しかしここは平田の先行で近藤の差しを中心に3連単で買う。ここは前のG3で先行がやや不利で、あとは互角に戦えるバンクということは学習済みなので強気に行ってみた。3コーナー入り口付近に横断幕を出して声援を送りながら周回を見守る。

レースはやはり平田が打鐘先行。横断幕の文字を見てくれたようだ。近藤も遅れずについていく。最終バックで徳吉が捲り発進。かかり(自転車の加速のこと)が良い。大阪ライン危うしか!?
すると近藤が目の前で車を横に振って徳吉の進路を遮る。根性ブロックだが接触すると即多重落車という、かなり際どいプレーだ。そのまま近藤は番手捲り気味に先頭に立つと1着でゴールイン。2着には徳吉の3番手にいた渡部晃久(愛媛79期)が外を追い込んだ(結果)。あ〜ヒモ抜け。2車単でも4650円もつけた。まぁ大阪支部の魂は見せてもらったので良しとしよう。

次は9R。これまた地元の良永浩一(福岡86期)の先行が1本棒(捲りが利かず1列のままのこと)気配が濃厚。番手の国崎健(福岡51期)、3番手の大串裕樹(佐賀60期)もしっかり。これは乗る一手。ここも3連単で勝負。

レースはやはり良永のワンマンショー。しっかりと逃げ切った。しかしS取り(スタートしてすぐ誘導員の後ろにつくこと)から3番手のインに粘った上原直樹(岡山75期)が大串をどかして3着に入った(結果)。

うわ〜1・2・4着だ〜

でも自分の力をわきまえて「韓信の股くぐり」(昔、韓信が人に屈辱的なことを強要されたが、後で仕返しをして大成したこと)をした上原の判断力には感心した。レースの後、良永君が出てきて競輪場オリジナルタオルをお客さんに投げ入れていた。地味だけど素晴らしいファンサービスだと思う。是非とも「中野浩一2世」になって欲しいと思う。

ここで久大本線の電車に間に合わなくなるので、奥さんと子供を呼びに行く。
子供はずっと地元の女性ファン2人に遊んでもらっていたそうだ。久留米は良い人が多いなぁ。でも2人はレースが終わるたびに「今のレース、何が来た?」ってモニターを見に行っていたそうだ。さすが競輪王国。
この後、15分ほど歩いて南久留米駅に行き、無事電車に乗って温泉の最寄り駅の筑後吉井に着いた。
露天温泉で筑後川を見ながら旅の汗を流すと本当に最高の気分だった

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